ご挨拶
0歳から15歳まで(新生児期、乳児期、幼児期、学童期、思春期)の外科疾患を扱うのが小児外科です(心臓血管外科領域、脳神経外科領域、整形外科領域は除く)。
「小児はおとなのミニチュアではない」という小児外科を説明するときによく使うことばがあります。つまり、こどものからだはおとなのように完成したものではないということです。こどもは身体のあらゆる臓器が発育の途中にあり機能が未熟です。したがって、こどもについての専門知識を持ち、専門のトレーニングをうけた小児外科医がこどもの手術を行うことが必要とされます。
4つの強み
①365日 24時間 断らない診療
当院の小児外科は今年度5名という充実したスタッフとなり、365日24時間断らない診療を行います。緊急を含め、小児外科疾患が疑われたときは何でもご相談ください。
②日帰り手術
当科では、患児やご家族の負担を考慮し、可能な限り日帰り手術(お泊まりなし)を行っています。鼡径ヘルニアや停留精巣など多くの手術で日帰り手術が可能ですので、お気軽にご相談ください。
③傷の小さな手術(内視鏡手術)、傷のきれいな手術
傷の小さな手術を心がけており、できるだけ低侵襲な内視鏡手術を積極的に取り組んでいます。また内視鏡外科学会の技術認定医(小児外科)が3名在籍しており、高度な内視鏡手術を安全に行っています(関西で小児の内視鏡技術認定医が3名いるのは当院のみです)。またどの手術においても、傷をきれいに治す事にこだわっています。
④すべての小児外科スタッフが小児外科学会専門医を取得
当院の小児外科のスタッフは全員が小児外科学会の専門医です。専門的な知識を持ったスタッフですべての手術を行っています。また小児外科学会の指導医が3名在籍しており、安全で丁寧な手術を心がけています。
対象疾患
頭頚部疾患
胸部疾患
腹部疾患
- 異物誤飲
- こどもの吐血
- こどもの胃食道逆流
- こどもの胃瘻
- 胃・十二指腸潰瘍
- 肥厚性幽門狭窄症
- 十二指腸閉鎖症
- 小腸閉鎖症
- 炎症性腸疾患
- 新生児の消化管穿孔
- 先天性胆道拡張症
- 胆道閉鎖症
- こどもの胆石
- メッケル憩室
- 腸回転異常症(中腸軸捻転)
- 腸重積
- 胎児の腹腔内のう胞性疾患
- 新生児の卵巣嚢腫
- 虫垂炎
- こどもの虫垂炎の診断PAS
- こどもの腫瘍
- ヒルシュスプルング病
鼠径部・泌尿器・肛門疾患
- 陰嚢水腫
- 鼠径ヘルニア
- 停留精巣
- 急性陰のう症(精巣捻転)
- こどもの血便
- こどもの直腸脱
- こどもの便秘
- 鎖肛
- 肛門周囲膿瘍(乳児痔瘻)
- 仙尾部奇形腫
- こどもの包茎
- 陰唇癒合
- 腎盂尿管移行部狭窄
- 膀胱尿管逆流症
- 尿膜管遺残症