胆嚢や胆管の中に硬い石のようなものが出来ることを胆石と言います。食生活の変化や超音波検査の普及にともなって、こどもの胆石は増加傾向にあるといわれています。
こどもは一時的な脱水でも容易に胆石が出来ることがあります。また赤血球が壊れやすい疾患(心疾患、遺伝性球状赤血球症など)が原因となることもよくあります。そのほか先天性胆道拡張症などの胆管の病気が隠れていることもあります。
一般的に、腹痛、嘔吐、黄疸、発熱などで見つかることが多いです。しかし、無症状の胆石が検査で偶然見つかることもあります。石が胆嚢から胆管に落ちると、胆汁や膵液の流れが悪くなるので重篤になることもあります。
無症状の場合や結石が小さい場合には、利胆剤などの内科的治療が行われることがあります。しかし、症状によっては手術で石を胆嚢ごと摘出することも必要になります。 手術はお子様でも基本的には傷の小さな腹腔鏡手術が行われることが多いです。