先天的にへその緒(臍帯)の中におなかの臓器が脱出している疾患です。脱出している臓器によって、治療の難しさが変わってきます。場合によっては、横隔膜、胸骨、心臓、泌尿器、生殖器などの合併奇形を伴うことがあります。 最近では胎児診断で見つかることもあり、その場合は出生前から産科、新生児科、小児外科で治療計画を立てる必要があります。
脱出臓器が小さいときは、一回の手術で臓器をおなかに戻し腹壁を閉じることが出来ます。しかし脱出臓器が大きいときは、一回の手術でおなかに入れることが出来ません。その場合は、さまざまな方法で少しずつおなかに戻していきます。