おしっこは腎臓で作られて、尿管という管を通って膀胱に貯められます。普通は膀胱から腎臓の方へおしっこが逆流しないようになっているのですが、何らかの原因によって膀胱から腎臓へおしっこが逆流する現象です。おおくは、尿路感染(発熱)で発見されます。尿路感染を繰り返すことで、腎臓がダメージを受けるリスクがあります。
乳児では、成長とともに自然軽快することがあります。
逆流の程度によって、グレードI~Vに分けられます。
逆流が止まる率が高い(90%以上)
術後に繰り返し排尿時膀胱造影を行う必要がない。
体に傷が入る。痛み。
膀胱鏡下に尿管の開口部の粘膜下にヒアルロン酸を注入し、尿管口を狭くする治療です。 適応はグレードII~IVの膀胱尿管逆流症になります。
低侵襲である (傷が入らない、30分程度)
開放手術に比べて治癒率が低い 成功率 70%~90%
治療後にも排尿時膀胱造影の検査で逆流のフォローが必要
治療後にも逆流が残って感染を起こす場合は、再度ヒアルロン酸の注入を行うか開放手術術を行う必要があります。