公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

腎盂尿管移行部狭窄

腎盂尿管移行部狭窄じんうにょうかんいこうぶきょうさくしょうとは

おしっこは腎臓で作られて、腎盂(じんう)という部屋に集められ、そこから尿管を通って膀胱に貯められます。その腎盂と尿管の移行部が狭く通過障害を起こす状態です。腎盂内の圧が高まり、腎盂が拡張することを水腎症とよびます。最近では、妊娠中の超音波検査で見つかることも多いです。 多くは無症状で、自然軽快することが多いです。しかし中には自然軽快せず、腎機能の低下を来す症例もあり、その場合外科治療を必要とします。

水腎症(腎盂の拡張の程度)によって、グレードI ~ IV に分けられます。

水腎症のグレード

水腎症のグレード

腎盂尿管移行部狭窄の治療(腎機能を守ることを目標とします)

外科治療を考える場合

  1. 症状がある場合
  2. 無症状
    ・グレード3、4の水腎症で 以下の場合
    ⅰ)分腎機能が40%未満
    ⅱ)分腎機能の5%以上低下する
    ⅲ)グレード4の水腎症が長期間

症状のない腎盂尿管移行部狭窄症の治療

*小児先天性水腎症(腎盂尿管移行部通過障害)の診療手引き2016から

手術(腎盂形成術)・・・・尿管の狭い部分を切除してつなぎなおします

手術は、体格に応じて開腹手術、腹腔鏡手術、ロボット支援手術で行います。 手術時にステントというチューブを腎盂と膀胱の間に留置します。ステントは、 術後2か月頃に膀胱鏡で抜去します。

手術後も定期的に診察・検査を行っていきます。術後に水腎症が改善するのには時間がかかります。