小腸閉鎖症しょうちょうへい さ しょうとは？

先天的に小腸がつながっていない疾患です。生後、 嘔吐・腹部膨満で見つかることもありますが、近年 では胎児診断されることが多く、出生前から産科、 新生児科、小児外科で治療計画を立てる必要があり ます。

検査は？

腹部レントゲンで小腸が大きく拡張します。 また大腸の造影検査で、細い大腸が確認され れば可能性が非常に高くなります。しかし、 最終的には手術で腸の状態を確認しないと診 断がつきません（ヒルシュスプルング病など、 そのほかの疾患の可能性が否定できません）。

治療は？

小腸がつながっていないので、ミルクが飲めま せん。そのため生後数日のうちに、腸をつなぐ手術を行う必要があります。口側の腸と肛門側の腸の大きさに差があるときは、手術後につないだ部 分の通過が悪いこともあります。

将来的には？

上手く腸が流れるようになれば、大きな問題なく過ごされることがほとんどです。