キャリア支援
短時間正職員制度
子育てや介護などのライフステージにおいて、フルタイムで働き続けることが難しくなった場合、正職員という身分から外れて、新たに雇用契約を結ばなければならないことがあります。日本の労働環境では、契約社員等に雇用契約が変更されてしまうと、将来的に多大な不利益をこうむる恐れがあります。2011年4月、当委員会の働きかけにより、正職員の身分のまま働き続けることを可能にする短時間正職員制度が導入されました。
制度の概要
短時間正職員制度がなくパート等の嘱託職員に切り替えて働かなければならなかった頃は、以下のようなデメリットがありました
- 働き続けることに変わりはないにもかかわらず、退職願を書かなければならない。精神的なダメージを受けた
- 切り替えた時点で退職金は清算されてしまう
- 嘱託は1年間の有期契約雇用のため、将来的な雇用が不透明
- 正職員でなくなると、育児・介護休業制度の適用対象外となることがある
- 認可保育所や学童保育はフルタイム労働者が基本のため、入所優先順位が下がる
- 職歴に対するマイナスイメージがある
短時間正職員制度の内容と結果については今後も十分注視し、さらに良い制度にするため討議を重ねていきます。