先天的に腹壁に欠損部があり腸が体外で飛び出ている疾患です。通常はおへその横に欠損部があります。元々おなかの容積が小さいのと、腸がむくんでいるのですぐには戻せません。胎児診断されることが多く、出生前から産科、新生児科、小児外科で治療計画を立てる必要があります。
すぐには戻せませんので、飛び出した腸を袋に入れ、少しずつおなかに戻していきます。その間は、NICUで鎮静、人工呼吸の管理が必要となります。
通常、1週間以内に腸はおなかに収まりますので、そのあと袋を取り欠損部を閉鎖します。閉鎖の方法にはいろいろあります。
腹壁が閉鎖でき、腸管に問題がなければ徐々にミルクを開始していきます。
腸管に大きな問題がなければ、問題なく発育されます。出生時の見た目は重篤ですが、治療がうまくいけば元気に育つことが十分に可能な疾患です。