公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

舌小帯短縮症

舌小帯短縮症ぜつしょうたいたんしゅくしょうとは?

舌小帯とは、下の裏側から歯茎につながる ヒダのような構造物のことを言います。このヒダが生まれつき短いことがあり、これを舌小帯短縮症といいます。舌小帯が短いので、舌が動く範囲が限られてしまいます。 舌を前の方に突き出すとき、舌の先端がハート型になります。

どんな時に治療が必要?

舌の動きが悪く、哺乳がしにくい場合があります。またタ行、ラ行、サ行の発音が うまくできないといった問題があります。そのような問題があるときは、治療を検討します。

舌を前に出すとハート型になる

舌を前に出すとハート型になる

どんな治療か?

手術で舌小帯を切り、舌の動く範囲を広げます。お子様の場合、手術が怖かったり、動いたりしてしまうことがあります。その時は、全身麻酔で寝ていただいて手術を行うほうが安全です。

発音の問題がある場合、手術を行ってもすぐには舌の動きが矯正されません(発音の癖がついています)。手術後に発音のリハビリなどを行うこともあります。