通常食べ物は胃から食道に逆流することはあまりありません。しかし、小児ではまれに胃から食道への逆流が見られることがあります(特に寝たきりのお子様に多いです)。
その場合,胃に注入したものを嘔吐したり,それを肺に吸い込み肺炎を引き起こしたりします.また,胃の酸が常に食道を腐食するため,食道炎(吐血の原因)ともなります。
はじめは、様子観察やお薬での治療を行いますが、改善しないとき、また症状が強いときは手術が必要となることもあります。
北野病院では,お薬で改善しない胃食道逆流のお子様に、傷の小さな腹腔鏡での逆流防止手術を行っています。
手術は,食道を胃の一部で襟巻きのように巻きつけ逆流しにくくするものです.胃瘻が必要な場合は、胃瘻手術と同時に行なうことができ,手術時間は約2~3時間です.基本的に手術は腹腔鏡で行います。