公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

尿膜管遺残症

尿膜管遺残症にょうまくかんいざんしょうとは?

胎児期には、膀胱とおへそが尿膜管と言われる管でつながっています。通常はその内腔が閉鎖して生まれてきます。しかし、尿膜管という内腔が残ったものを尿膜管遺残症と言います。お臍の近くに尿膜管が残ることが多いです。

どんな症状?​

空洞になった尿膜管遺残に感染をおこし、お臍が赤く腫れたり、ジクジクします。またお臍から膿が出たりします。​

そのような症状を繰り返しおこす事が多いです。​

検査は?​

はじめは超音波検査を行います。しかし炎症がひどいときは尿膜管遺残の範囲がなかなか分からないこともあります。また、場合によってはCT検査を行うこともあります。​

shonigeka_disease_urachal-remnant_01.jpg" alt="お腹の壁を横から見た図

治療は?​

内腔のある尿膜管遺残が感染の原因となっていますので、これを切除する必要があります。​ *お臍の炎症を繰り返す場合、尿膜管遺残が隠れている場合があります。​

*お臍の炎症を繰り返す場合、尿膜管遺残が隠れている場合があります。