動物に咬まれた傷
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哺乳類(猫、犬、人間など)
噛まれると、歯に付着している哺乳類の口腔内常在菌であるPasteurellaや黄色ブドウ球菌、連鎖球菌などの雑菌が体内に入り込むため感染を引き起こす可能性が高いのです。治療は、傷口を切開、洗浄し開放創のままで治癒させ、重症になると壊死性筋膜炎や化膿性骨髄炎を発症する危険があります。噛まれた際には水道水で十分に洗浄し医療機関を受診して下さい。
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ヘビ咬傷
北海道を除く日本本土には8種類の蛇が生息し、2種(マムシとヤマカガシ)が毒 蛇です。血清が必要な場合には、(財)日本蛇族学術研究所に連絡します。
マムシ
毒は出血毒で、咬まれると激痛が起こり、内出血と腫脹が拡大していきます。毒性はハブの3倍も強く、筋破壊からおこるミオグロビン血症による急性腎不全を引き起こすため咬傷被害での死亡例が一番多いのです。噛まれた際には水道水で十分に洗浄し医療機関を受診して下さい。ヤマカガシ
毒は出血毒です。激痛や腫脹は軽度ですが、全身に皮下や内臓出血がおこり重篤な場合には腎機能障害や脳内出血を引き起こし死に至ることがあります。近畿地方では、緑がかった色のほか中国地方では青みがかった仲間もいて、毒のないヘビと間違われることもあります。噛まれた際には水道水で十分に洗浄し医療機関を受診して下さい。