公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

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顔面骨骨折

顔面骨骨折

顔面骨骨折の治療目的は、機能と形態の修復です。機能的障害の代表的な症状は、複視、開口障害、咬合不全などです。形態異常は必ずしも手術治療の適応とはならず、ご本人が形態異常を気にする場合に手術治療を検討します。ここでは、代表的な骨折別に症状・治療の概要をお示しします。
一般に手術は自分の骨(腸骨や上顎骨前壁の骨)や薄いチタンプレート、整体吸収性のプレートで骨折部を固定します。
当科では内視鏡を併用しより少なく小さい切開で手術を行っております。骨折した部位によっては緊急に手術をおこなう必要のあるものがありますので受傷したら早期に形成外科を受診することをおすすめします。

鼻骨骨折

骨折により鞍鼻や斜鼻などの形態異常を引き起こし、鼻腔の狭窄の原因となることもあります。通常では、腫れがおさまり変形がはっきりしてから治療をします。治療は、鼻骨整復鉗子を用いて鼻腔内より曲がった骨を元に戻します。通常局所麻酔下に治療しますが、受傷から時間が経って整復が困難な場合や子供さんの場合、全身麻酔下で行うこともあります。

鼻骨骨折CT 術前
術後

眼窩骨折

眼球を入れるスペースである眼窩の奥にある眼窩壁の内側~底は薄い骨でできています。そのため、眼の周囲に強い圧力がかかると薄い眼窩内側や眼窩底の骨が骨折し隣接する副鼻腔に吹き抜けるように骨折を起こすことがあります。このような骨折は「眼窩吹き抜け骨折、ブローアウト骨折」ともいわれています。骨折部から眼窩内の脂肪組織や眼を動かす筋肉などがはみ出しますと眼が窪む(眼球陥凹)、眼の動きが悪くなって物が二重に見える(複視)、吐き気を催すこともあります。眼窩底には知覚神経が走っており、損傷すれば頬~上口唇の感覚が麻痺します。また、鼻をかむと血液の混じった鼻水が出ます。このような状態で鼻をかむと、逆に骨折部から眼の周囲組織に空気が入ってひどい場合には視力障害を起こしますので、鼻をかんではいけません。物が二重に見えるなどの症状があれば、形成外科、眼科などの専門医を受診することをお勧めします。手術の適応(手術を行うか行わないか)を決定することが難しい骨折の一つです。
当科では内視鏡下に偏位した骨の整復を行い、整復した骨の固定を金属(チタン)プレートや自分の骨などで固定します。

術前CT
術後CT

頬骨骨折

頬部を打撲することで骨折することが多い部分です。受傷した側のほほの感覚鈍麻や平坦化、歯の噛み合わせがおかしい(咬合不全)や開口障害、物が二重に見える(複視)などの症状が出現します。頬骨は前頭骨、側頭骨、上顎骨と3点で結合しているため、この3か所が骨折するいわゆる「tripod 骨折」を来すことが多いのです。骨折の程度や症状により手術の内容は大きく異なりますが、偏位した頬骨の整復を行い、整復した骨の固定を金属(チタン)プレートまたは吸収性プレート、自分の骨などで固定します。

術前CT

術後

下顎骨折

顎を打撲することで受傷することが多く、受傷後歯の噛み合わせ異常を自覚するようになります。治療は、咬合(噛み合わせ)の回復が主目的となり、手術で噛み合わせを修復し、上顎と下顎をワイヤーや輪ゴムで固定する顎間固定という処置を数週間行います。骨折でずれた骨を元の位置に戻しプレートで固定します。