公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

パーキンソン病・振戦・ジストニア

パーキンソン病

パーキンソン病は進行すると、内服薬の効果が現れない時間帯が出現したり(ウェアリングオフ)、手足の動きが抑えられないジスキネジアとよばれる症状で、一日の間に症状の程度が変化する日内変動が現れてきます。この状態の方には脳深部刺激療法(DBS)が有効な場合があります。脳神経内科の検査入院でDBSの効果と安全性を判断し、適切と判断された場合DBSの治療を行なっております。1年間に10名前後の方がこの手術を受けておられます。

本態性振戦

手のふるえは、60歳以上の方によく現れる症状ですが、日常生活や仕事に支障が出る程度までの強いふるえには、手術による治療法があります。

当院では脳深部刺激療法、視床凝固術(視床破壊術)を行なっており、また2021年3月からは集束超音波療法を行います。集束超音波療法は切開しないため、これまで手術を断念された方でも治療を受けられる可能性があります。ぜひご相談ください。

ジストニア・書痙・斜頚

ジストニアは手や体がねじれるような動きで、日常生活に支障をきたす疾患です。字や絵を書いたり、楽器の演奏、スポーツなど特定の動作で手が動かしにくくなるタイプのジストニアもあります(書痙、演奏家・運動選手のジストニア)。また首が勝手にねじれたり回ってしまう斜頸も同様の疾患と考えられています。このような疾患に対して定位脳手術が有効な場合がありますので、治療を希望される場合はご相談ください。

ふるえ・パーキンソン病外来のご案内

当院では前述の疾患に対応する外来を開設しています。詳しくは下記外来のページをご覧ください。