呼吸器外科について
ご挨拶

肺がんや縦隔腫瘍、気胸、膿胸などの呼吸器系疾患に対して、手術を主体とした外科的治療(抗癌剤や分子標的治療、免疫チェックポイント阻害剤も含む)を行っています。肺がんでは、患者さん一人一人に応じた最適な治療を心がけています。早期肺がんには低侵襲な胸腔鏡手術を行っています。その中で当科では、dual operatorの平行剥離による胸腔鏡手術を標準化し、安全で確立した外科的治療を提供しています。一方、進行期肺がんでは呼吸器内科や放射線科、腫瘍内科との連携のもと、標準的手術だけでなく拡大手術と、化学療法や放射線治療を含めた集学的治療を積極的に行っています。治療方針については、学会などが提唱する診療ガイドラインによる標準治療を原則としていますが、医学研究所でもある北野病院の専門性を活かしたバイオマーカーによる肺がん個別化化学療法も行い、最新の外科的治療の提供に努めています。気胸などの救急疾患に対しても、地域医療サービスセンターへご紹介いただければ、迅速に対応いたします。
呼吸器外科主任部長
黄 政龍
特色・取り組み
- dual operatorの平行剥離による胸腔鏡手術
- バイオマーカーによる肺がん個別化化学療法
- 非小細胞肺がんにおける治験(募集終了)
- 気管支鏡下肺マーキング(VAL-MAP)
- 日本呼吸器外科学会、日本胸部外科学会、日本呼吸器内視鏡学会の認定施設です。
治療について
治療実績
全症例 | (腹腔鏡下手術) | |
肺がん | 87 | 76(87.3%) |
転移性肺腫瘍 | 10 | 10(100%) |
縦隔腫瘍 | 8 | 6(75%) |
炎症性肺疾患 | 7 | 6(85.7%) |
気胸・嚢胞性肺疾患 | 11 | 11(100%) |
膿胸 | 1 | 1(100%) |
手掌多汗症 | 26 | 26(100%) |
呼吸器外科手術全体 | 165 | 151(91.5%) |