公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

乳腺外科

乳腺外科について

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ご挨拶

日本人女性の乳がんは年々増加しており、いまや10人に1人という時代です。さらに他のがんとくらべると比較的若い世代の女性に多く、仕事、育児、家事など、最も忙しい世代の女性に増えている病気です。その一方で、乳がんは早期に発見すれば治りやすい病気でもあります。
乳腺外科は2006年4月の開設以来、乳がんの診断から手術・薬物治療・再発後の治療・緩和医療までの一貫した診療を行ってきましたが、更なる充実を目指して、2014年4月1日に北野病院ブレストセンターを設立いたしました。これにより乳がんの診療に関わる医療者が結束し、関係する複数科と他職種が協力して横断的なチーム医療で対応できる、より強い協力体制を展開出来るようになりました。 乳腺外科はその中心的な存在として、多くの患者様により高度で温かく最適な乳がん診療をシームレスに提供させて頂くことを心がけています。

特色・取り組み

迅速で正確な診断

乳腺にはいろいろの病気がありますが、患者さんにとって乳癌であるかどうかが一番大きな問題です。マンモグラフィー、超音波診断などで乳癌が疑われるときには、穿刺吸引細胞診およびマンモトーム生検(針生検)などの顕微鏡による病理検査により迅速に確定診断を行うとともに、乳癌を4つのグループに分類し、各グループに適した治療法を決定しています。さらに最新の乳腺専用MRIで乳房内の広がり診断を、CTで全身の広がり診断(他臓器、リンパ節転移診断)を行い、詳細な個別治療を決めています。最近では、希望される方には治療方法の決定に遺伝子診断(Oncotype DX)も用いています。

個別化治療の実践

乳癌治療では手術、放射線療法、ホルモン療法、化学療法、分子標的療法などさまざまな治療を組み合わせて行うことで、乳癌の根治、再発リスクを軽減、症状の改善を目指しています。手術は80%以上の患者様に乳房温存療法を行っています。また初期治療では術前化学療法を積極的に取り入れ、症例によっては6ヶ月間で乳癌をほぼ完全に消し去ることに成功しています(写真)。このことで乳房温存療法の可能性が広がるばかりでなく、再発防止にもつながっています。CTなどの術前画像診断でリンパ節転移の可能性の少ない症例では術中にセンチネルリンパ節生検(乳がん細胞が最初に転移するリンパ節を4個程度摘出)を行い、リンパ節郭清を省略しています。2010年度からは形成外科専門医とともに、根治性ばかりでなく整容性も考慮した手術(Onco-Plastic Surgery)を行っています。再発治療ではそれぞれの患者さんに適した治療計画を患者さんと相談し、放射線科、化学療法部、緩和ケアチーム、あるいは地域医療機関などと協力して治療を進めています。そして、患者さんごとの担当看護師やがん相談支援センターが治療に伴う身体的あるいは精神的負担を軽減できるようアドバイスやケアを行います。

遺伝カウンセリング

当院では認定遺伝カウンセラーが常勤しています。これにより遺伝性乳がん卵巣がん症候群(遺伝性乳がん)の可能性のあるご家族の拾い上げやサポートが可能となりました。遺伝カウンセリングについてはこちらのページをご参照ください。

 

業務実績(治療実績・学会/著作/研究活動 等)