公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

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神経免疫疾患

神経免疫疾患とは、免疫システムの誤作動により、自身の脳組織や神経組織が炎症を起こしたり正常に働けなくなることで症状が出る疾患群を指します。いろいろなものがありますが、代表例を挙げます。

多発性硬化症

脳や視神経、脊髄に炎症が生じることで、1日~数日の経過で症状が起こります。MRIで異常があった場合は、入院して頂き、血液・脳脊髄液の検査や、神経に電気を流す検査を行います。急性期にはステロイド点滴を行います。回復には時間がかかり、リハビリが重要な役割を果たします。退院後はインターフェロン自己注射や、内服治療を続けていきます。

視神経脊髄炎

多発性硬化症と似ており、区別が難しい場合もあります。多発性硬化症と比べて後遺症が残りやすい病気ですので、ステロイド点滴療法に加え、腎臓内科と連携して血漿交換を行う場合もあります。程度によってはリハビリ専門の病院と連携して治療を続ける場合もあります。再発予防には、ステロイドや免疫抑制剤の内服治療を続けるのが一般的です。

ギラン・バレー症候群

ギラン・バレー症候群は、12日から1週間の経過で、手や足がしびれて力が入りにくくなったり、ふらついて歩けなくなったりします。物が二重に見える症状が出る場合もあります。MRIや神経伝導検査などで診断します。免疫グロブリン大量点滴療法という血液製剤を用いた治療が一般的です。重症例では集中治療室を用いる場合もあります。軽症例だと早く回復することもありますが、多くの方は急性期治療に引き続きリハビリ専門の病院へ移って頂いて治療を継続して頂いています。

重症筋無力症

夕方になるとまぶたが下がってきて、物も二重に見えるというのが典型的な症状です。血液検査や、神経に電気を流す検査などで診断します。治療としては、ステロイドや免疫抑制剤を用いるのが一般的です。重症例では血漿交換や、免疫グロブリン大量点滴療法を行う場合もあります。年齢や、重症筋無力症のタイプによっては、呼吸器外科と連携して胸腺摘出術を併用することで、病状の安定を目指す場合もあります。