てんかんは、大脳の神経細胞が突然異常な電気活動をおこす病気で、異常な電気活動が起こる脳の場所によって現れる発作症状はさまざまです。いわゆる「ひきつけ、けいれん」だけでなく、「ボーっとする」、「体がピクッとする」、「意識を失ったまま動き回ったりする」という症状もてんかんから生じている可能性があります。我が国の患者数は約100万人といわれており決して珍しい病気ではありません。また発病するのはけっして小児期だけではなく、どの年代でも発症する可能性があり、特に最近は初老期に発病する方が増加傾向であることが注目されています。治療は基本的に薬物治療になり、最近は新規抗てんかん薬といわれる副作用のより少ない薬も数種類使えるようになっており治療の選択肢が広がっています。薬物治療ではどうしてもコントロールがうまくいかなくて、てんかん手術がふさわしい場合には専門施設に紹介いたします。