公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

アレルギー疾患

アレルギー疾患

近年アレルギー疾患は増加傾向で、小児期にはアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・気管支喘息・アレルギー性鼻炎などがよくみられ、有症率は10~20%とも言われています。
治療・管理ガイドラインなどに基づき、かつ個別の症状に対応しながら、それぞれのお子様に適した治療を行うよう心がけています。
当科にはアレルギー学会認定専門医が複数常勤していますので、お気軽に御相談ください。

当院の治療方針

アトピー性皮膚炎

スキンケアの励行、保湿剤やステロイド薬の塗布・抗ヒスタミン薬の内服などによる薬物療法、原因・悪化因子の検索とそれらへの対策・環境整備が治療の柱となります。

食物アレルギー

血液検査も参考に、原因となる食物の同定を行い、必要最小限の除去を行います。除去した食物は、適切な時期に除去解除していけるよう、食物負荷試験(入院あるいは外来)を行い、耐性獲得(食べられるようになったかどうか)を確認します。

アナフィラキシー

重篤な、全身的なアレルギー症状をアナフィラキシーといいます。迅速に救急外来で対応し、必要に応じて入院治療も行います。

気管支喘息

重症度を判定し、吸入ステロイド薬や抗ロイコトリエン受容体拮抗薬を中心に管理を行います。咳が出てからの対応ではなく、咳が出ないように予防的に治療を行うことが大切です。また、薬物療法だけではなく、環境整備や体力づくりも重要です。急性増悪(発作)時には、気管支拡張薬の吸入やステロイド薬の点滴投与を行い、病状に応じて入院加療も行います。

アレルギー性鼻炎


抗ヒスタミン薬の内服や点鼻などによる薬物療法が中心です。また血液検査も参考に、原因となる環境要因の同定を行い、生活指導や免疫療法なども取り入れています。