【初診外来受付時間】8:45~11:30(※紹介状や予約が必要な診療科をご確認ください)
【休診日】土曜・日曜・祝日・年末年始 【面会時間】14:00〜17:00(面会条件あり)
脳神経外科の手術には「手術顕微鏡」が必要です。1960年代以来、脳神経外科手術では「レンズをのぞき込む手術顕微鏡」を半世紀以上使用してきました。
2010年代になり、「外視鏡」という新たな手術顕微鏡システムが開発されました。外視鏡手術では、レンズをのぞき込むのではなく、内視鏡と同じようにビデオカメラで拡大された画像を大画面3Dモニターで確認しながら手術を行います。外視鏡を経験した術者の多くは、画像の解像度や明るさ、執刀医の負担、術者教育など、様々な面で「従来の手術顕微鏡より優れている」と感じますが、客観的なデータがないため、システム使用の感想にとどまっていました。
当院では国内でも早い段階から外視鏡を導入しており、当院で頻繁に行う微小血管減圧術という手術で、外視鏡と従来の手術顕微鏡の特長を比較検討しました。
その結果、画像の解像度・明るさ・色調・視野、執刀医の負担、術者教育において、「外視鏡は従来の手術顕微鏡よりも優れている」という結果を得ました。特に手術顕微鏡の使用経験が豊富な術者でも、「外視鏡は操作性や執刀医の負担軽減に優れている」と実感することを確認しました。
外視鏡の性能が優れており、術者の操作性や疲労軽減につながることは手術の安全性向上にも寄与するので、当院では外視鏡をさらにもう一台導入し、脳神経外科の予定手術はすべて外視鏡で行っています。
脳神経外科では今後も最先端の医療技術の導入だけでなく、その有用性を評価し、患者さんが受けられる治療の安全性向上に努めてまいります。
外視鏡を用いた手術の様子
本件に関する報道関係者からのお問い合わせはこちらのメールフォームよりお願いいたします。一般の方からのご質問等にはお答えしておりませんのでご了承ください。
新生児に重症GBS感染症を引き起こすことが知られている「Streptococcus agalactiae (B群連鎖球菌:Group B Streptococcus:GBS)」を検出するためのGBSスクリーニング検査につ […]
医学研究所北野病院 脳神経外科では、首の手術後に腰の痛みが低減する場合と低減しない場合の違いを確認し、論文として報告しました。 これまで当院での診療において、首の手術後に患者さんから「腰の痛みがなくなった」と言われること […]
医学研究所北野病院 脳神経外科は、2023年11月、頭蓋骨への正しい止血剤の使用法について論文として報告し、全世界の脳神経外科医に注意喚起を行いました。 手術では出血を止めるために様々な方法があります。特に骨からの出血に […]
2023年10月21日、当院医学研究所の元副所長で非常勤医師である武曾(むそう)惠理(えり)医師(腎臓内科)が、先駆的な活躍で特に功績の著しい女性に贈られる「京都府あけぼの賞 特別賞」を受賞しました。 この賞は、男女共同 […]
以前実施した時の訓練模様 公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院は、有事においても災害対応能力を持つ医療施設としての役割を果たすことで地域貢献ができるように、2023年10月15日(日)に南海トラフ地震を想定した「大 […]