現在受け入れ状況に関して
現在非常に多くの問い合わせをいただいており、新規での問い合わせを一旦中止しています。
受け入れ再開の際には、再度ホームページにてお知らせします。
ご利用を検討されている皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。
サイボーグ型ロボットHAL®について
当院リハビリテーション科では、サイボーグ型ロボットHAL®(Hybrid Assistive Lumb®)医療用下肢タイプを用いた外来リハビリテーションを開始しました。
HAL®とは、身体に装着することによって装着者の身体運動を支援する機器です。装着者が身体を動かそうとした時、脳からの信号が筋肉に伝わります。このとき、微弱なBES(生体電位信号)が皮膚表面に現れます。HAL®は、機器に内蔵された様々なセンサーから得られた情報と、皮膚表面に貼り付けられた電極を通して得られた情報とを用いて、下肢の動きをアシストします。
HAL®を使用している様子
より詳しい内容に関しましては下記をご参照ください。
CYBERDYNE株式会社(サイバーダイン株式会社)
医師コメント
サイボーグ型ロボットスーツHAL®による歩行訓練を行う事で、「歩行距離が延びる」「歩く速度が速くなる」などの歩行機能だけでなく、「椅子からの立ち上がりが楽になった」など日常生活動作全般における機能向上を認める方もおられます。
筋力や持久力が低下してくると運動を行う事が難しくなるのではと思われる方もおられるかと思いますが、理学療法士の指導のもと適切に訓練を行う事ができます。
ご興味を持たれた方は是非お問い合わせください。
リハビリテーション科 大洞医師
HAL®実施について
HAL®医療用下肢タイプは、神経難病患者などにおける起立動作・歩行障害の改善を目的としています。現在、保険診療での適用が認められているのは緩徐進行性の神経・筋疾患であり、下記の8疾患と診断され、特定医療費(特定難病)受給者証をお持ちの方に限られます。
対象となる8疾患 | |
---|---|
脊髄性筋萎縮症 | 遠位型ミオパチー |
球脊髄性筋萎縮症 | 封入体筋炎 |
筋萎縮性側索硬化症 | 先天性ミオパチー |
シャルコー・マリー・トゥース病 | 筋ジストロフィー |
上記8疾患に加え、2023年11月10日より下記2疾患も対象となります。
HTLV-1関連脊髄炎 | 遺伝性痙性対麻痺 |
HAL®実績
2023年1月~2023年12月実施の内訳
対象者 | 16名(うち新規患者7名) | |
---|---|---|
疾患別 | 球脊髄性筋萎縮症 | 6名 |
筋ジストロフィー | 3名 | |
封入体筋炎 | 1名 | |
シャルコー・マリー・トゥース病 | 2名 | |
脊髄性筋萎縮症 | 2名 | |
筋強直性ジストロフィー | 2名 |
身体条件に関して(目安)
- 身長:150~180cm
- 体重:40~100kg
- 靴のサイズ:23cm、25cm、27cm
- 大腿長、下腿長、腰幅などの身体サイズが合い、本製品を装着可能な方
お問い合わせ
使用をご希望の方はリハビリテーション科医師による診察が必要となり、受診の際には、かかりつけ医の紹介状が必要となります。
お問い合わせは、北野病院 リハビリテーション科 へご連絡ください。
電話番号:06-6312-8844
HAL®外来の流れ
患者様の声
50代女性
HAL始めて長く歩くことができた。日常生活は階段に挑戦できた。
70代男性
思っていた以上に疲れることなくできている。これだけ動いて疲労がないのはHALの効果だと思う。
もっと体に変化が感じられるようにこのまま続けていきたい。
40代男性
HAL開始当初は疲れが強かったが、回数が増えていくうちに疲れにくくなってきた。今までは足が引っかかり、出しにくい事が多かったが、今は少しずつ足を振り出す感覚がつかめてきている。
60代男性
HALを開始して、歩く意欲が出てきた。依然までの歩き方と比べて、歩くタイミングを思い出した。依然に歩けている気がする。
50代男性
HALを開始して、起立動作が行いやすくなった。歩く時の膝折れが少なくなった。歩きやすくなって日常生活でも歩く様になった。しかしHAL ®疲れは遅れて出やすい。
HAL® Q&A
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
リハビリテーション科へお問い合わせください。
電話番号:06-6312-8844
Q. 期間はどの程度ですか?
使用前後評価を合わせると1クール11回のご来院が必要です。実際にHAL®を使用する回数は9回/1クールです。
Q. 週に何回リハビリテーションが必要ですか?
HAL®の効果を得るためには、最低2回/週の実施が必要と言われています。
Q. 1回どれくらいの時間がかかりますか?
1回の実施時間はおおよそ60-90分を予定しています。
Q. どんな訓練内容ですか?
HAL®を装着した状態で、主に起立練習や歩行練習を実施していきます。
Q. HAL®って難しいですか?
慣れるまではぎこちなく感じるとは思いますが、担当スタッフが出来るだけ早く個人に合わせた設定が可能となるように対応致します。
Q. 歩けるようになりますか?
HAL®は絶対に歩けるようになる保証があるものではありません。しかし多くの患者様で歩行に対する変化を感じることが出来ています。
Q. HAL®訓練中の服装は?
動きやすい服装で実施します。下衣ジャージが必要となります。
臀部、大腿部、膝周囲に電極を貼るため、パッチ・ストッキング・タイツなどの着用はしないようにお願いします。
Q. HAL®訓練はずっと続けることができる?
HAL®使用後の効果判定で改善が認められれば継続可能です。
Q. 北野病院に通院したことがなくてもHAL®はできる?
実施可能です。HAL®実施には当院リハビリテーション科宛に、かかりつけ医からの紹介状が必要となります。