公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

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教育関連 – リハビリテーション科

リハビリテーション科の新人教育

プリセプター制度:「安心して学ぶことができる環境をサポート」

理学療法士

作業療法士・言語聴覚士

身近な先輩による指導で、より安心して報告・連絡・相談ができる環境へ

理学療法士

理学療法士の新人教育「4ヶ年計画 Generalist や Specialist を目指して」

1年目は、理学療法士として成長していくための第1歩目として、内部・中枢・整形チームを3〜4ヶ月毎にローテーションし、全般的な知識や経験を積んでいただきます。
年間目標は「社会人としての関わり方を学び、指導下のもと疾患別評価・測定を理解し実践できること」です。

4月

■4月は主に、職場への適応または単位外業務(書類業務等)を学びます

  • 新人教育マニュアルを用いた院内業務方法の説明
  • 各部門の治療見学・カンファレンス参加

5-3月

■5月から3-4カ月毎にローテーション行い各理学療法の特徴を学びます

  • 各チームで机上での新人教育とケーススタディ
  • 各部門での診療(スーパーバイザーによるサポートあり)

■各部門終了毎にリハ科全体に向け症例発表を実施し臨床経験を深める

  • スタッフ間での作成練習の後に担当します

臨床業務のみならず病棟カンファレンスやチーム医療にも同行し他職種との連携やチームアプローチについても学びます

3月

■3月は次年度に向けた移行準備期間でもあります

  • 1年間の振り返り
  • 次年度に向けた目標設定

新人教育

naibu

内部障害のリスク管理、フィジカルアセスメント、血液データの診かた、リハ栄養、酸素療法、がんリハ、ドレーン・人工呼吸器管理、心機能・肺機能検査呼吸器教育入院

chusu

病態把握(CVA・パーキンソン・脳腫瘍)、リスク管理、中枢疾患の評価、急性期リハの考え方、脳画像と機能の診かた、ポジショニング

seikei

炎症や疼痛について、姿勢制御、大腿骨頚部骨折、腱板損傷、膝・股OAとTKA・THAについて、頚髄症、禁忌肢位とADL指導

2〜4年目は、3年間で半年毎に3部門をローテーション(内部チームは2度配属)し、「疾患・病態に応じた理学療法プロセスを理解し実践できるよう」基礎をかためます。また、がんや小児等の様々な疾患に関わる事もでき、4年目には訪問リハビリにて地域における理学療法の役割を学ぶことができます。

5年目以降からは、本人の希望も考慮し1年間各チームに配属されます。訪問や小児、癌など興味のある分野の専門性を深め Generalist そして Specialist へのステップアップを目指します。

登録理学療法士制度

登録理学療法士履修 前期研修スケジュール(実地研修)

A:専門職・組織人としての基本姿勢と態度および管理側面についての到達目標

担当:登録理学療法士 講義は全時間の25%程度 その他OJT

B:理学療法専門技術についての到達目標

担当:各チーム内の登録理学療法士 講義は全時間の25%程度 その他OJT 

作業療法士

作業療法士の新人教育「能力に応じ幅広い分野に対応できる力を身につける」

4月

■4月は業務に慣れていただくために臨床業務、書類作業の見学を中心に行います

  • 新人教育マニュアルを用いた院内業務方法の説明
  • 各疾患別介入の見学

5-3月

■5月より、本人の能力に応じ、中枢、整形、呼吸疾患等の患者様を幅広く担当します

  • 始めはプリセプターを中心に2人体制で臨床業務を遂行します
  • 机上での新人教育や週1回ケーススタディを実施し、意見の交換しやすい環境を整え、臨床推論の向上を図ります

■整形疾患に対するスプリント、食具やソックスエイド等のADLに関する自助具作成が必要な患者様についても、作成見学やスタッフ間での作成練習の後に担当します

臨床業務のみならず病棟カンファレンスやチーム医療にも同行し他職種との連携やチームアプローチについても学びます

新人教育

naibu

呼吸器疾患(入浴評価について)

chusu

脳血管(運動麻痺に対するアプローチ、高次脳機能の理解)、パーキンソン病、神経難病、末梢神経障害

seikei

頚椎症、上肢骨折、腱板損傷、腱断裂、リウマチ

※理学療法士・言語聴覚士の新人教育にも参加し知識の向上を図ります。

言語聴覚士

言語聴覚士の新人教育「オールラウンダーな人材作り」

4月

■4月は主に職場への適応、または単位外業務(書類業務等)を学びます。

  • 単位外業務の指導
  • 実技練習
  • 治療見学
  • PTやNsとの連携

※新人教育マニュアルを使用し、一年間を通じて各部門で繰り返し学びます。
※2022年度より日本理学療法士協会の新生涯学習制度における講義に参加し、座学や実技を学びます。

5-3月

■5月より患者様を担当していきます。中枢疾患の症例を中心に担当していきます。

  • 机上での新人教育
  • 週1回の勉強会またはケーススタディ
  • 3ヶ月毎に全体での症例発表
  • 実地研修(後期)5月〜8月
  • 新人教育(机上)

■8月以降で呼吸器疾患等の症例も担当していきます。

  • 呼吸器疾患・廃用症候群・嚥下障害等の症例を担当
  • 他職種との連携
  • 嚥下造影検査(VF)の実施

■3月以降で1人でのカンファレンス対応などを行っていきます。

  • 1年間の振り返り
  • 最終症例発表

※担当は、個人のペースに合わせて病態や人数を調整します。呼吸疾患の患者様やICU、SCU、HCUなどの重症患者様も少しずつ担当していきます。

1年間の流れについて

1年目は成人の高次脳機能障害、構音障害、嚥下障害を中心に経験を積んでいただきます。4月は見学を中心に行い、5月以降より本人の能力に合わせ様々な疾患の臨床経験を深めます。また、STの臨床業務だけでなくカンファレンス、委員会などの参加を経験し、他職種との連携を学び、チームアプローチの意義を学んでいただきます。
OJTシートを通して月毎に業務上に必要な項目を先輩と確認しながら業務になれていただきます。

新人教育

naibu

高次脳機能障害について(失行・失認、注意機能、知能、記憶障害)、パーキンソン病について(病態、DBS治療)、末梢神経障害について

失語症について(病態・介入)、気管切開、構音・音声障害について

栄養について、嚥下障害について

2年目以降は本人の興味や能力に応じてがんリハビリテーション、小児分野、訪問の経験を積むことも可能です。
週に一度、嚥下カンファレンスや症例カンファレンスを行なっており、積極的に意見交換が行いやすい環境を整えております。
VF検査を行なっており、嚥下専門医のリハ医師が居るため相談しながら進められる環境のため、より深く嚥下障害について学びやすい環境となっております。