公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

【初診外来受付時間】8:45~11:30(※紹介状や予約が必要な診療科をご確認ください)
【休診日】第2・4土曜、日曜、祝日、年末年始 【面会時間】感染対策のため面会制限中

医学研究所概要

医学研究所概要

医学の発展のために、京都大学とともに

大正14年に設立されました田附興風会たづけこうふうかい医学研究所いがくけんきゅうしょは、これまで北野病院での診療などに基づいた臨床研究および基礎的研究を両輪として医学の発展に寄与してきました。その研究成果は、例えば脊髄再生や鼓膜再生など先進的な医療にも応用されつつあります。これらの研究を長年に亘って支えてきたのが、京都大学との密接な人的交流や幅広い分野での連携です。今後とも、職員一人一人が、医療者としてだけでなく、科学者としての視線を忘れずに、医学の進歩に貢献して参りたいと思います。

当研究所は、8部の研究部と医学研究支援センターから成り立っております。当研究所の強みは、なんと言っても研究所の附属病院として大阪でもトップクラスの陣容を誇る北野病院を有していることです。北野病院の各診療科や各部署とも密接な関係を持ち、非常に豊富な臨床症例に基づく臨床研究が数多く行われております。

基礎研究に関しては、臨床経験などから得られた新たな発想や仮説を検証・発展させるべく、別館研究所を中心に動物実験や遺伝子研究などが日夜行われております。渡邊武九州大学名誉教授を特任研究指導者として迎え、若手研究者の育成にも力を入れております。研究に不可欠なリアルタイムPCR、フローサイトメーター、バイオプレックス、コンフォーカル顕微鏡、バーチャルスライド装置などの機器類も充実しています。

研究部一覧

新研究部名称 新研究部について 主たる所属診療科 新研究部長
腫瘍 腫瘍部門では、消化器系、呼吸器系、泌尿生殖器系、女性生殖器系、乳腺、および造血系などの悪性腫瘍に関して研究しています。臨床では、ガイドラインだけでなく、科学的根拠に基づく研究を実施し、更にがん治療の向上を目指し、分子生物学による基礎研究や臨床への応用研究も取り組んでいます。
  • 消化器外科
  • 消化器内科
  • 呼吸器外科
  • 乳腺外科
  • 泌尿器科
  • 産婦人科
  • 血液内科
  • 腫瘍内科
  • 病理診断科
  • 緩和ケア科
黄 政龍
(呼外)
呼吸・循環 呼吸・循環部門では、生命維持に不可欠な呼吸と循環を担う心臓、血管、肺の疾患、呼吸・循環の調節システムの生理機能およびその障害に関する研究を実施しています。また、呼吸・循環障害の際に生命維持に必要となる医療機器の研究も行っています。
  • 循環器内科
  • 不整脈科
  • 心臓血管外科
  • 小児・心臓
  • 呼吸器内科
  • 臨床工学部
猪子 森明
(循内)
内分泌・代謝・腎臓 内分泌・代謝・腎臓部門では、糖尿病などの代謝疾患や多様な内分泌疾患の病態解明、さらに個別化医療を目指した基礎、臨床研究を実施しています。また、腎疾患および腎生検データベースを活用した臨床研究や糸球体疾患の基礎研究に加え、多様な疾患の病態や治療経過を改善する栄養と食のあり方などを研究しています。
  • 糖尿病内分泌内科
  • 腎臓内科
  • 栄養部
濱崎 暁洋
(糖内)
炎症・免疫 炎症は傷害に対する生体反応であり、本来病原体や異物を排除する仕組みである免疫でも引き起こされます。炎症・免疫部門では、自己または非自己抗原に対する自然免疫および獲得免疫や、その炎症反応を研究し、感染症や免疫疾患の病態解明と治療や予防法の確立を目指しています。
  • リウマチ膠原病内科
  • 皮膚科
  • 感染症科
井村 嘉孝
(リウマチ)
神経・感覚運動器 神経・感覚運動器部門では、視覚、聴覚および表在、固有感覚など外界の情報を脳で統合判断し、中枢および末梢神経を介して筋肉、骨、関節の随意運動に繋げるシステムに生じる病態について研究しています。たとえば、鼓膜の再生療法は長年の研究が実り、保険診療として承認されました。また脊髄損傷についての再生医療も研究しています。
  • 脳神経内科
  • 眼科
  • 神経精神科
  • 整形外科
  • 形成外科
  • 脳神経外科
  • 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
戸田 弘紀
(脳外)
発達・再生 発達・再生部門では、小児科と小児外科領域の免疫やアレルギー、血液、神経、代謝や内分泌、新生児と未熟児等の各専門分野における臨床研究を実施しています。病態解明や治療に結びつくような症例報告や臨床研究の成果を発信し、同時に京都大学と協力して研究医の育成に注力しています。
  • 小児科
  • 小児外科
塩田 光隆
(小児)
病態生理・薬理 病態生理・薬理部門では、麻酔科、集中治療部、救急部での手術や敗血症に代表される急性の重症疾患における生体の侵襲反応の病態生理や、それを制御する薬理学の研究を実施しています。また、薬剤部では薬物療法の有効性と安全性の向上を目指した臨床研究を実施しています。
  • 麻酔科
  • 集中治療部
  • 救急部
  • 薬剤部
尾上 雅英
(薬剤)
保健・健康 保健・健康部門では、主に疾病予防や健康増進に関する部門独自の研究や他の研究部門との共同研究を行っています。放射線に対する腫瘍、生体の反応や機器と薬剤の安全性をはじめ、生活習慣と疾病の予防法を研究しています。さらに検査や輸血の安全性に加え、医療情報の管理とデータマイニング研究、看護の質向上を目指す臨床研究やリハビリテーションによる身体機能の改善を目指す研究、口腔周囲疾患の発生や予防の研究を実施しています。
  • 放射線科
  • 健診部
  • 臨床検査部
  • 医療情報部
  • 看護部
  • リハビリテーション科
  • 歯科・口腔外科
寺井 美峰子
(看護)

医学研究支援センター

当研究所では、平成28年度より新たに医学研究支援センターを整備し、研究者が研究に打ち込める支援体制を構築しております。医学研究支援センターは以下の5室で構成されています。

  1. 品質管理室:臨床研究のデザイン、統計プロトコール作成の支援、臨床研究のモニタリング・監査を担当
  2. データ管理室:研究データの管理、割り付け作業などを担当
  3. 研究補助員室:研究員の研究を補佐する研究補助員の統括と業務コントロール等の担当
  4. CRC室:臨床研究に関するコーディネート業務を担当
  5. 運営企画室:研究全般や公的研究費に関する事務業務、研究所に関する企画調査、不正告発窓口業務の担当

組織図

研究所の研究支援

  1. 別館研究所サポート体制の確立
    基礎研究を目指す若手研究者は、渡邊武特任研究指導者から研究の具体的な進め方について指導を受けることができます。また、忙しい臨床の合間を縫って研究を行っている研究者をサポートするために、研究補助員が活躍しております。さらに、研究所専従管理担当者が別館研究所の環境整備などを行っております。
  2. 科学研究費取得に向けての支援体制
    当研究所所員が代表をつとめる平成27年度科学研究費助成事業は14件でした。また、他大学との分担研究も2件あります。専任の事務員が申請・管理などの事務的作業をサポートしております。
  3. きたの研究奨励金など
    年2回、1回につき8件前後の優秀な研究計画に対して、研究費支援を行っております。さらに年間優秀論文賞の授与や、論文投稿補助、海外学会発表渡航費用の補助も行っております。
  4. 研究立案・統計解析に関する支援
    医学研究支援センター品質管理室において、片山俊郎姫路獨協大学医療保健学部臨床工学教授による、研究デザインや統計解析に関するコンサルテーションが随時行われています。
  5. 超低温検体保存システムの確立
    臨床で得られた貴重な検体を研究所の超低温冷凍庫で一括管理するシステムが稼働しております。電子カルテなどのデータベースともリンクが可能です。今後、組織などの超低温保存も検討を始めたいと思います。
  6. 臨床研究データベースの構築
    各研究部門において構築された様々な臨床研究データの統合・共通利用化を図ることで、新たな視点での臨床研究が生まれることを支援していきたいと思います。

医学の発展のために、研究不正行為には厳正な態度で臨んでいます

当研究所は、「研究活動における不正行為は真実の探求を積み重ね、新たな知を創造していく営みである科学の本質に反するものであり、人々の科学への信頼を揺るがし、科学の発展を妨げ、冒涜(ぼうとく)するものであって、許すことのできないものである」との認識に立ち、以下の規程を定め、厳正な態度で臨んでいます。

公正な研究活動の推進

関連リンク

公的研究費の適正管理

公的研究費等に係る相談・通報窓口

公益財団法人 田附興風会 医学研究所
医学研究支援センター 運営企画室

医学の発展のために、研究活動支援のお願い

検体の保存と使用についてのお願い

当院では、臨床検査・診断のために採取した血液・尿・生検組織などの検体の一部を保存しておき、職務上及び法律上の守秘義務(個人情報・検査結果等)を厳しく守りつつ、研究・教育等に使用させていただく場合があります。

研究成果を学会や論文などの紙上で発表する場合には、お一人お一人を匿名にし、個人情報は公開されません。

検査に用いた検体を、ゲノム・遺伝子解析研究に使用させていただく場合には、前もって、当院の副院長、関係部長ならびに弁護士によって構成される「医の倫理委員会」の審査・承認、および病院長の許可を受けます。

これらの点について、ご同意いただけない場合は、遠慮無く担当医にお申し出下さい。