公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

広報/プレスリリース

南海トラフ地震の発生を想定した「大規模災害対応訓練」を実施


以前実施した時の訓練模様

公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院は、有事においても災害対応能力を持つ医療施設としての役割を果たすことで地域貢献ができるように、2024年10月6日(日)に南海トラフ地震を想定した「大規模災害対応訓練」を実施します。

訓練の背景・目的

当院の建物は大阪市北区の都心部に位置しており、北には淀川、近くにはビルやマンションなどの大きな建物も多いため、万が一大規模な地震が発生した場合には医療施設として様々な対応が求められます。そのため当院では、2013年度より大規模な災害対応訓練を実施しており、今年は特に災害が多く発生しているということもあり、大阪市北区において災害対応能力を有する医療施設として「地域貢献ができる組織作り」を目的に、大規模災害対応訓練を実施することにしました。

今回の訓練では、同じ大阪市北区にある学校法人行岡保健衛生学園 行岡医学技術専門学校(大阪市北区、校長:奥山明彦)にも”傷病者役”として参加協力をいただき、当院の職員だけでなく、次代を担う学生の皆さんにも経験いただくことで、地域一体となって災害対応レベルの向上を図りたいと考えています。

また、新たな取り組みとして、大阪市北区役所(区長:寺本 譲)および大阪市北区医師会(会長:本出 肇)の協力のもと「大阪市防災情報システム」を活用し、建物やライフライン・交通被害の状況や患者の受け入れ状況、避難所開設情報などについて情報連携を行いながら、実際に災害が起きた際の通信訓練を行う予定です。

訓練の概要

参加予定者

・当院の職員156名(医師・看護師・メディカルスタッフ・事務など)
・学校法人行岡保健衛生学園 行岡医学技術専門学校82名
 (看護学生80名・教員2名)
・大阪市北区役所1名、大阪市北区医師会1名 計240

実施日時

2024年106日(日) 8:3012:30

訓練場所

医学研究所北野病院 本館
530-8480 大阪市北区扇町 2-4-20

訓練想定

早朝、和歌山県南方沖でM9.1の地震が発生(大阪市北区の震度は6弱)
大津波警報あり(第1波大阪府泉南郡岬町に到達中)
予測される津波の高さ5m、1時間後には大阪市沿岸部に迫る見込み

訓練内容

①災害対策本部の設置・運営
②安否確認システム メール訓練
③多数傷病者受け入れによるトリアージ訓練(一次トリアージ)
④診療エリアでの二次トリアージ訓練
⑤病棟患者搬送訓練
⑥止水板設置訓練
⑦情報伝達訓練
⑧大阪市防災情報システム

 

(2024年10月7日追記)
「大規模災害対応訓練」の様子が朝日放送(ABC)ニュースに取り上げられました


◆南海トラフ地震で“けが人の多数搬送”想定 大阪中心地の病院で「トリアージ」手順確認 職員ら240人参加
https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_27947.html

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