公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

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臨床研修プログラム概要

北野病院臨床研修プログラム概要 2023年版

1. 臨床研修に関する理念・基本方針

全ての医師に義務付けられることになった臨床研修必修化の理念は、「医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、プライマリケアの基本的な診療能力(態度、技能、知識)を身につける」ということであるが、この理念に基づき、北野病院各科および研修協力病院、ならびに地域の診療所や福祉施設、保健所等との連携のもとに2年間のローテーションを行う研修プログラムである。

本プログラムにおいては、病める患者の身体的異常のみならず、患者を取り巻く外的環境に由来する心の問題も理解した上で全人的な幅広い医療を行うと共に、将来どの分野に進もうとも応用の利く基本的な診療能力をしっかり身に付け、また、社会人としても先輩、同僚、コメディカルの人々と協調して、チーム医療のできる医師を養成することを基本方針とする。

2年間の研修終了後、研修医は各診療科のレジデントに応募し、さらに専門的な臨床研修を継続することができる。

2. 募集定員

1学年につき12名(1年次のみを公募、2年次からの中途採用はしない)

3. 応募資格

2023(令和5)年医師国家試験を受験予定の者

4. 応募書類

5. 応募方法

  1. 上記応募書類を医師卒後教育センター宛まで郵送してください。
  2. こちらよりエントリーしてください。登録いただいたメールアドレスにID/PWが届きます。
  3. 専用サイトにID/PWを使ってログインし、学歴情報・職歴情報を入力してください。
  4. 専用サイトの「登録確認フォーム」より、病院説明会・マッチング選考試験のご予約をお願いします。
  5. 顔写真の画像をアップしてください。

6. 選抜方法

筆記試験および面接を1日で施行する。

7. 研修プログラム

これまでは一律のプログラムであったために、希望進路の決まっている研修医にとっては、やや不十分或いは逆に期間が長いと感じられるローテーションが存在しました。
そこで厚生労働省の規定の許す範囲でプログラムに特色を加え、「内科系」・「外科系」・「小児科産婦人科」と進路の定まっていない研修医を対象にする「自由選択」の4コースに分けました。

全プログラム共通 内科部門

プログラム指導者

八隅 秀二郎 福井 基成 猪子 森明 髙橋 牧郎

研修1年目の内科研修として、入院患者に関しては脳神経内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科を6ヶ月かけてローテーションする。研修医はレジデントもしくはスタッフ医師と主治医チームを構成し診療に当たる。比較的頻度の高い専門内科を研修することで、Problem listの作成方法と優先順位を考慮したアセスメント法を学びながら、各疾患に対する診断および治療法に関して学んでもらう。さらに、医師としての基本であるカルテの記載方法、入院患者のマネージメント術、コメディカルおよび上級医とのチーム医療、紹介医への情報提供、地域医療室と連携して転院調整を行う方法なども実際の担当患者を通して学んでもらう。

全プログラム共通 救急部門(必修科目)

プログラム指導者

足立 健彦 平川 昭彦

北野病院の救急部門は救急科2ヶ月と麻酔科2ヶ月の計4ヶ月を研修1年目にローテーションする。

救急科は24時間、365日、1次救急から3次救急までの患者を受け入れている。時間内は2名の救急科専属の医師(日本救急医学会指導医)が、時間外や休日は内科系、外科系専門医が日直、当直体制で救急の診療にあたっている。救急患者数は年間約25000名で、うち救急車での患者搬送数は約8,000台、救急外来を受診後入院する患者は約5000名である。心肺停止患者(CPA)は年間約80件を受け入れている。
研修医は、救急科での研修期間や月4回程度の時間外日当直の中で、救急専門医や各科専門医の指導の下、全ての救急患者の診察に携わり診断と治療を学ぶ。
特に研修一年目の4-5月の2ヶ月間には当直見習い期間を設け、その間に救急当直業務に必要な知識の習得を図っている。さらに2年間の研修期間中に全科の専門医による救急に関連した講義を年間50コマ行っており、それらの講義を受けることで救急医療を学ぶ。

北野病院の麻酔科は年間約3700の麻酔科管理手術を担当しており、そのうち全身麻酔は約3400である。2か月のローテーションにおいてはまずオリエンテーションでシミュレーターを用いた気道確保、気管挿管、腰椎穿刺の研修を行った後、実際の診療に臨み、約80例の全身麻酔、約10例の脊髄クモ膜下麻酔を研修する。また、ローテーション途中で中心静脈穿刺のシミュレーター研修を行う。
朝のICU回診では術後患者のみならず、集中治療中の重症患者の診断、治療方針について集中治療部長から学び、麻酔科術前カンファレンスで担当患者の術前状態、手術の問題点をプレゼンテーションし麻酔方針についてディスカッションする。実際の診療においては、気道確保、気管挿管、動脈穿刺、中心静脈穿刺等の救急医療に不可欠な侵襲的手技を日本麻酔科学会専門医のマンツーマンの指導の下で研修する。また循環作動薬の使用法、輸液輸血管理、人工呼吸管理についてもその実際を経験する。

全プログラム共通 地域医療(必修科目)

1. プログラム指導者

塚本 達雄

2. 目的

地域において行なわれている保健指導、医療、福祉に対する社会的ニーズを認識すると共に、保健所や地域の医療機関、福祉施設の役割、並びにこれらの施設で働く医師や多種類の専門職の役割を実践の中で理解し、地域住民や患者からの保健、医療、福祉に関する種々の相談に的確に対応できるような知識、技能、態度を身につけることを目的とする。

3. 研修計画

研修期間は1ヶ月とし、大阪市内の診療所、大阪市北区医師会訪問看護ステーションなどにおいて研修を行う。研修先の診療所はなるべく様々な標榜科を持つ施設をコーディネートし、バリエーションに富んだ研修ができるように配慮している。

4. 研修目標

診療所

5. 評価方法

研修医は各施設における研修内容についてレポートを提出する。
各施設の責任者は別に定める評価方式に則って、研修医の評価を行なう。
プログラム責任者は研修医のレポートと各施設の評価結果に基づき総合評価を行う。

8. 研修の評価

1. 研修医の評価

EPOC2を利用して、研修医は、各ローテーションの修了毎に評価を受け、さらに2年間の全研修終了時に総合的な評価を受ける。
ⅰ)研修医は研修内容をEPOC2へ登録すると共に、到達目標に関する自己評価を行う。
ⅱ) 各科の指導医(研修プログラム責任者)と師長は研修医の診療能力や勤務態度等を評価する。

2. 指導内容、研修システムの評価

研修医は指導医および研修システムの評価を行い、指導体制の改善に役立てる。

9. プログラム修了の認定

2年間の研修終了時に、研修医自己評価表、指導医による評価表に基き、研修管理委員会において総合評価が行われ、修了者には病院長から研修修了証が交付される。

10. プログラム責任者、科別プログラム指導者

1)プログラム責任者

  1. 北野病院内科系総合プログラム ・・・ 塚本 達雄
  2. 北野病院外科系総合プログラム ・・・ 寺嶋 宏明
  3. 北野病院小児科・産婦人科総合プログラム ・・・ 塩田 光隆
  4. 北野病院自由選択プログラム ・・・ 足立 健彦

2)科別プログラム指導者

別表(1)に記す。

11. プログラム終了後のコース

2年間の研修を終了した研修医は、北野病院専門研修プログラム専攻医となり、さらに専門的な臨床研修を受けることができる。

12. 研修医の待遇

身分 臨床研修医
勤務形態 常勤
研修手当(給与) 1年次 263,350円/月、2年次 305,580円/月
ほかに当直手当、時間外手当、住宅手当(月額25,000円※本人名義に限る)あり。
賞与 夏期 1年次/70,000円、2年次/100,000円
年末 1年次/200,000円、2年次/250,000円
勤務時間 平日:8:45〜16:53
土曜:8:45〜14:45
必要に応じ時間外勤務有り
休日・休暇 日曜および法令に規定された祝祭日のほかに第2土曜と月にもう1回土曜休暇をとれる。
年末年始は6日間、夏休み6日間
当直 指導医と共に月に4〜5回
研修医の宿舎 なし。ただし大手不動産会社を通じて希望の物件を割安で斡旋する。
研修医の病院内個室 なし。
社会保険・労働保険 公的医療保険:全国健康保険協会
公的年金保険:厚生年金保険
労働者災害補償保険法の適用:あり
雇用保険:あり
健康管理 健康診断:年2回
その他:インフルエンザワクチン接種、B型肝炎抗原・抗体検査およびワクチン接種
医師賠償責任保険 病院において加入、個人加入は任意
外部の研修活動 学会、研究会等への参加:可(費用支給:あり)

別表(1):選択研修科目ならびに科別プログラム指導者

科 名 科別プログラム指導者 指導医数
(含責任者)
呼吸器内科 福井 基成 7
腎臓内科 塚本 達雄 5
循環器科 猪子 森明 7
消化器内科 八隅 秀二郎 15
糖尿病・内分泌内科 濱崎 暁洋 3
血液内科 北野 俊行 8
リウマチ膠原病内科 井村 嘉孝 4
脳神経内科 髙橋 牧郎 6
小児科 秦 大資 13
小児外科 佐藤 正人 4
神経精神科 高木 賢一 1
外科 寺嶋 宏明 10
形成外科 鈴木 義久 4
呼吸器外科 黄 政龍 4
乳腺外科 高原 祥子 3
脳神経外科 戸田 弘紀 8
整形外科 田村 治郎 6
産婦人科 樋口 壽宏 10
眼科 田邉 晶代 5
耳鼻咽喉科 前谷 俊樹 8
皮膚科 吉川 義顕 3
泌尿器科 岡田 卓也 5
放射線科 石守 崇好 11
麻酔科 足立 健彦 12
集中治療部 宮崎 嘉也 1
救急科 平川 昭彦 2
病理診断科 弓場 吉哲 2

註:臨床検査部は選択研修科目に含まない。

様式10一式

  1. 様式10(臨床研修病院年次報告書、研修プログラム変更、新設届出書)
  2. 様式10別紙1(研修管理委員会の構成員の氏名及び開催回数)
  3. 様式10別紙2(診療科ごとの患者数・研修医数)
  4. 様式10別紙3(研修プログラムの名称及び概要)
  5. 様式10別紙4(臨床研修指導医等の氏名等)