公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

ご挨拶

ご挨拶

2004年の医師の新臨床研修制度の開始に伴い、当院でも初期研修プログラムを開始し、医師としてのキャリアをスタートされた多くの方々が当院のプログラムで研修してこられました。2008年からはプログラムを「内科系総合プログラム」、「外科系総合プログラム」、「小児科・産婦人科総合プログラム」、「自由選択プログラム」の4つに分けて全国公募を行い、筆記試験と面接試験を行ってマッチング順位を決定しております。

全てのプログラムに共通して、最初の1年間は内科6カ月(循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、脳神経内科各1.5カ月)、救急部門3カ月(救急科2カ月と麻酔科1カ月)、麻酔科1カ月をローテートします。

1年目の残り2カ月はプログラムごとに異なり、

  • 内科系総合プログラムでは、産婦人科・消化器外科各1カ月
  • 外科系総合プログラムでは、消化器外科2カ月
  • 小児科・産婦人科総合プログラムでは、希望に応じて小児科または産婦人科2カ月
  • 自由選択プログラムでは、産婦人科・消化器外科各1カ月

となっています。

2年目は、地域医療1カ月、精神科1カ月、集中治療部1カ月が全てのプログラムに必須です。

  • 内科系総合プログラムでは、内科系6カ月(糖尿病内分泌内科、腎臓内科、血液内科、リウマチ膠原病内科各1.5カ月)、小児科1カ月、自由選択期間2カ月
  • 外科系総合プログラムでは、呼吸器外科・整形外科・小児科・産婦人科各1カ月、自由選択期間5カ月
  • 小児科産婦人科総合プログラムでは、小児科および産婦人科合わせて5カ月と消化器外科1カ月、自由選択期間3カ月
  • 自由選択プログラムでは、小児科1カ月、自由選択期間8カ月

となっています。

全てのプログラムで、自由選択期間は1科1カ月以上で 複数の診療科を自由に選択できます。このように、研修医の皆さんの志望に応じて4つに大きく分かれてはいますが、その中で自由度を最大限残したプログラムです。

また、救急科での2カ月の研修に加えて、2年間を通じた救急当直での研修(内科系・外科系専攻医とともに救急当直を行い、最初の2カ月は見習い当直を経験します)によって、十分なプライマリ・ケアの研修ができます。麻酔科の2カ月では、多いときは1日に4例もの手術症例を経験でき、気道確保や気管挿管が確実にできるようになります。

その他、週1回行う昼の「救急症例カンファレンス」、各科のスタッフが救急の基本について行う「救急講義」、基本的な技術・知識を補うための「昼レクチャー」、外部講師による「コアレクチャー」も行っています。コアレクチャーでは、時に院外からの著名な教授・研究者をお招きすることもあります。このように当院での研修では十分なプライマリ・ケアを学ぶと共に各科の専門的な最先端の医学にも触れることができるものと自負しております。

2年間の臨床研修を終えた後は、引き続き「専攻医」として3年間の専門研修が可能です。プログラムは各々の科によって異なり、内科、小児科、麻酔科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、産婦人科、形成外科などでは、当院が基幹研修施設となるプログラムを提供しています。専門研修終了後の進路は、当院スタッフ、大学院進学、他病院のスタッフ等、各自の希望に応じて色々な選択肢が可能であり、病院としてキャリア形成をサポートしています。

研修環境としては、医局は内科系・外科系がそれぞれワンフロアにあり、研修医は医局でも一カ所に集まるよう配慮しています。医局で気軽に上級医や他科医師に相談できるのも本院の特徴です。院内の各コンピューター端末からはE-Journal, PubMed, Up to Date等に自由にアクセス可能で、いつでも最新の文献にあたることができます。

このような当院の充実した教育システムは医師だけでなく、看護部門では独自のプログラムにより、教育・研修が計画的に行われています(研修プログラム:看護部門参照)。さらに臨床検査技師を始め、他のあらゆる部門においても教育・研修が行われています。その他院内ではNST講演会、リスクマネジメント講習会、緩和ケア講習会など種々のテーマの教育プログラムが実施されています。

以上のように、今後とも充実した研修が可能なように病院として全力を傾注して参りますので、全国から向学心に燃える方が、北野病院研修プログラムに応募されることを心よりお待ちしております。


公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院
副院長
医師研修管理委員会委員長
医師卒後教育センター長
福井 基成

(2022年6月)