公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

患者さんへ(薬剤部)

お薬の正しい使用方法

お薬は正しく使いましょう

お薬は指示された用法・用量をよく守り、正しくお使いください。お薬を飲む際は「水」か「ぬるま湯」でお飲みください。用法・用量どおりに使用されない場合、お薬の効果が不十分となることや、予期せぬ副作用が出ることがあります。

お薬は他の人にあげたり、もらったりしないでください

処方されたお薬は患者さんご自身のものです。自分のお薬を他の人にあげたり、他の人のお薬をもらって使用したりしないでください。患者さん一人ひとりの症状や体質を診断した上で、お薬を処方しています。「症状が似ているから」「よく効いたから」といって、ご家族や友人に渡すことはおやめください。効果が出ないばかりか、思わぬ副作用が出ることがあります。

お薬の保管の仕方

お薬は、高温、湿気を避けて、直射日光の当たらない涼しいところに保管してください。また、お子さまの手が届かないように注意してください。
冷蔵庫で保管するお薬もあります。冷蔵庫で保管する際、お薬は凍らせないようにしてください。

お薬は忘れずに服用しましょう

お薬の効果を正しく判断するためにも、きちんとお薬を使用し、もし忘れた時は診察の際に伝えてください。

お薬を飲み忘れたとき

お薬の飲み忘れたタイミングがもともとの服用時間と近い場合には、気づいた時に服用することができます。気づくのが遅くなった、または次の服用時間が近い場合には、飲み忘れた分は服用せず次の服用時間まで待ちましょう。1回分飲んでいないからといって、一度に2回分のお薬を飲んではいけません。お薬の副作用が起こる可能性があるためです。お薬によって対応が違う場合もあるので、あらかじめ医師や薬剤師に聞いておくと良いでしょう。

お薬が余ってしまったら

ご自宅でお薬が余ってしまったら、医師や「かかりつけ薬局」の薬剤師に相談してください。調剤薬局では、お薬の状態や数を確認し、処方日数の調整や飲み忘れ対策を行うことができます。
余ったお薬を調剤薬局に持参してご相談ください。

院外処方せん

当院では外来処方は原則として院外処方せんとしています。

院外処方せんの有効期限

有効期限は交付日(発行日)を含め4日間となります。必ず有効期限内に調剤薬局へお持ちいただき、お薬を受け取ってください。有効期限を過ぎた場合、再受診が必要となりますので、ご注意ください。

検査値の表示

院外処方せんには必要最小限の臨床検査値を表示しています。これにより、調剤薬局において、適切なお薬の量が処方されているか、またお薬の副作用が出ていないかなどを確認できるようになります。より安全な薬物治療の提供や副作用の防止・早期発見のため、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

後発医薬品

後発医薬品(ジェネリック医薬品とも呼びます。)とは、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後に販売される、先発医薬品と同じ有効成分、同じ効能・効果をもつ医薬品のことです。(先発医薬品の効能・効果の一部のみをもつ後発医薬品もあります。)
先発医薬品より安価で、効き目や安全性は先発医薬品と同等であり、幅広く使用されています。

院外処方時、「後発医薬品への変更不可」の指示がない場合は、調剤薬局にて後発医薬品にてお薬を交付していただくことが可能です。また、一部のお薬において、後発医薬品があるお薬で、先発医薬品での処方を希望される場合は特別の料金が必要となります。詳細は下図、もしくは厚生労働省のホームページをご参照ください。

PDF

「かかりつけ薬局」

「かかりつけ薬局」では、他の病院で処方されたお薬や市販薬なども含めたお薬の記録をまとめて把握し、処方内容の確認や、飲み残し、副作用のチェックなどを行うことができます。
ぜひ薬と健康に関していつでも気軽に相談できる「かかりつけ薬局」をひとつつくりにしましょう。

医薬品副作用被害救済制度

お薬は正しく使用していても、副作用が起きることがあります。もし、お薬を適正に使用していたにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になる等の重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金等の給付をおこなう公的な制度として「医薬品副作用被害救済制度」があります。

制度の概要や手続きなどについては、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のホームページをご確認ください。

また、当院の薬剤師がYouTubeにて解説していますので、ぜひご覧ください。

お薬との上手な付き合い方について学ぼう – 2024年5月28日開催

公式YouTubeにて、過去に本院が開催した医療セミナーの模様を公開中です。

臨床研究のご案内

詳細は、北野病院で実施中の臨床研究についてのお知らせをご覧ください。

S