麻酔科について
ご挨拶
麻酔科医師の最大の役割は患者様に安全に手術を受けていただくことです。手術以外で患者様にお会いする機会は殆どなく、お会いするのも多くの場合手術の前日です。それまでに我々はカルテなどから患者様に関する多くの情報を得て、複雑な手術や大きな病気をお持ちの場合は、予め執刀医や関係科医師、手術部看護師らと綿密な打ち合わせを行います。そして実際に患者様にお会いしてお身体の状態を把握し、手術の種類と患者様の状態から判断して最適と思われる麻酔方法を考えます。さらに実際の麻酔のやり方や麻酔の副作用などについて詳しく説明させていただき、十分にご納得された上で麻酔方法を決めるようにしています。
近年、麻酔に関する薬剤、機器、技術は飛躍的に進歩しました。麻酔のリスクはゼロではありませんが、以前と比べて相当小さくなっています。手術を受けられる際には、できるだけ負担が少なくなるよう麻酔科一同全力を尽くしますので、どうかご安心下さい。
なお当院ではペインクリニック外来は開設しておりません。
麻酔科主任部長 加藤 茂久
特色・取り組み
- 当院麻酔科では年間3700~3800件の麻酔症例を管理し、そのうち3300~3400件が全身麻酔です。生後間もない赤ちゃんから100歳を越える超高齢の方まで、様々な方の麻酔管理を日夜行っています。
- 常勤の麻酔科スタッフは10名、うち9名が学会認定の麻酔科専門医です(2019年4月現在)。
- 心臓や肝臓などの移植手術、小児の心臓手術、などを除いたあらゆる種類の手術に対応する麻酔管理を行っています。
麻酔を受けられる方へ
あなたはこの度、手術による治療を受けることになりましたが、手術の際は麻酔をする必要があります。
麻酔とは
麻酔とは、手術の間、単に痛みをなくしたり眠らせたりすることではありません。あなたの体が手術に最もよく耐えられるようにあなたの体を護ることです。
私たち麻酔科医は、あなたの体の状態、受ける手術の種類などから判断して最適と思われる方法で麻酔を行い、手術中は、あなたの体の状態に絶えず気を配って手術が安全かつスムーズに進行するよう監視しています。
麻酔科医師によるあなたの診察は手術の前日(手術が月曜の場合は前週の金曜)に行われますが、それまでに「麻酔」とはどんなものかおおよその理解をしていただくのが好ましいと思い、以下の「麻酔に関する説明書」を作成しました。少し長いですがご一読いただいて、麻酔というものを少しでも身近に感じていただきたいと思います。
また、診察日までに以下の事柄について思い出して整理しておいて下さい。その他、麻酔に関しての疑問な点、不安な点、要望などについても整理しておいて下さい。
- あなた自身が今までに受けた手術、その時の麻酔方法
- あなた自身が今までにかかった病気、長期間のみ続けている薬
- あなた自身が今までに起こした注射や薬での異常な反応(じんましん、ショック等)
- あなたと血のつながりのある方で今までに手術、麻酔を受けた方。とくに麻酔に関する何らかのトラブルに遭われた方とその内容
実績
麻酔科管理症例数 | 3,628件 |
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内 全身麻酔数 | 3,184件 |
内 緊急手術数 | 414件 |