集中治療部について
ご挨拶
北野病院集中治療部(ICU)は2006年から稼動した新部門です。現在では、術後外科系症例を中心として、救急・院内発症の重症例が集約される部門として順調に成長してきました。当院集中治療部では一般病院では数少ない専従の集中治療専門医が中心となって全身管理を担当し、専門性の高い分野を担当医が行うsemi-closedシステムをとっています。このことにより、枠組みにとらわれない安定した患者管理と統一性のある集中治療室運営が可能になりました。しかし、多岐にわたる複雑な重症患者管理には、各診療科・看護部・薬剤部・臨床工学部・リハビリテーション・栄養科などの多職種連携が不可欠です。今後も他部門と情報交換しながら、より高度な医療をコンスタントに提供できるようICUスタッフが一丸となって努力していきたいと思います。
特色・取り組み
- 医師:集中治療専門医(専従)を中心とした24時間体制の全身管理
- 看護師:24時間体制の患者2名に1名以上の看護師配置・認定看護師の育成
- 多職種連携:臨床工学部による医療機器の管理、病棟薬剤師による個別薬剤管理、早期リハビリテーションの実施、個々の状態に応じた感染症管理(ICT)と栄養管理(NST)
- 施設認定:日本集中治療医学会認定専門医研修施設(専門医2名)、特定集中治療室管理料1基準(オープン6床、個室2床)
- 教育:院内研修医、各科レジデントによるローテーション2名/月の受け入れ
治療について
集中治療室入室基準
- 意識障害又は昏睡
- 急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪
- 急性心不全(心筋梗塞を含む。)
- 急性薬物中毒
- ショック
- 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
- 広範囲熱傷
- 大手術後
- 救急蘇生後
- その他外傷、破傷風等で重篤な状態
治療実績
集中治療部入室症例数 | 608件 |
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内 人工呼吸症例数 | 102件 |
内 血液透析症例数 | 34件 |
内 コロナ陽性症例数 | 13件 |