2025年2月17日
特集:病院のきほんの「き」
③きほんの「き」(Q7~Q10)
臨床検査では、最も多く実施される「検体検査」。
採血した血液は速やかに検査室へ持ち込まれますが、
そのままでは検査ができないため、目的によって異なる方法で処理されます。
血液を遠心分離すると、比重の違いによって血清や血しょう、血球などの層に分かれ、「血清や血しょうで臓器の異常や疾患部位などを調べる生化学検査」「腫瘍マーカー」「血液の固まり具合を調べる凝固検査」に利用されます。
血液検査では、血液中の成分を分析し、肝機能、腎機能、感染症、貧血、糖尿病などの状態を評価します。一般的な項目には、白血球数、赤血球数、血色素量、肝機能検査、血糖値などがあります。
分析装置での検査を経て、異常値がなければカルテに書き込まれ、迅速に医師に伝達されます。
異常値が認められる場合、標本を作成し、顕微鏡検査を実施します。
培地を使い病原体を培養します。翌日に結果がわかるものもあれば、最長で2ヶ月かかる場合もあります。