病院での検査は、いったいなぜ必要なのでしょうか。実は検査の目的には大きく3つの役割があります。
投薬やリハビリの効果を確認するために、定期的な血液検査や心電図、超音波検査を行い、病状の変化を正確に捉えます。
検体検査(血液・尿検査)だけでなく、生理検査(心電図、超音波、肺機能検査など)でも異常の有無を発見できます。
健診や半年~年に1回の定期検査で生活習慣病や心血管疾患、呼吸器疾患などのリスクを早めに把握し、対策をとることができます。
おもな検査でわかることは、数値から読み取れる「異常の有無」です。
統計的な基準値や学会などが定めたガイドライン、最新の研究結果を元に参考基準を設け、異常の有無を確認しています。痛みの原因や病変、臓器などの構造的な異常を知るためには、CTやMRIが必要な場合もあります。
代表的な検査 |
わかること |
<検体検査> 血液検査・尿検査 | 各種臓器機能、糖代謝、脂質異常、貧血の有無など |
<超音波検査> エコー検査 | 臓器の形態、血流、腫瘤の有無など |
<循環器生理検査> 心電図・血圧など | 心拍リズムの乱れ、虚血所見、血圧・動脈硬化の程度など |
<呼吸生理検査> 肺機能検査など | 肺活量、気道の狭窄程度、ガス交換能力など |
<神経生理検査> 脳波・筋電図など | 脳の電気的活動、神経・筋の興奮伝導異常など |
北野病院では、年間で約530万件の検査を実施しています。
原則として通常平日は8時15分~16時30分の間で受付となりますが、24時間365日の迅速検査体制に力をいれており、2交代制のもと、緊急性のある検査や輸血には常時対応しています。
また、IT化を進めているため、検体検査のみならず生理検査の報告書・画像にいたるまで、医師や看護師は、院内どこからでも電子カルテの端末で結果を見ることができます。
臨床検査機器は、正確な診断と治療のために定期的なメンテナンスが必須です。適切なメンテナンスを行わないと、誤った検査結果が出るリスクがあり、患者さんの治療に影響を与える可能性があります。
機器のメーカーや技師による機器そのものの定期的なメンテナンスはもちろんですが、日常点検として、検査精度にブレがないか、ホコリや汚れなどの混入がないか、試薬の補充などを行っています。
<臨床検査部からのお知らせ>臨床検査部では、検査待ち時間の解消や患者さんの疑問などにお答えするため、AIやICTを活用し、待ち時間の表示や、AIによるチャットサポートなど、さまざまなサービスを提供しています。ぜひご活用ください。 ※臨床検査部のホームページはこちら
血液検査にかかる時間は長い?予約日当日の混雑状況にもよりますが、採血は通常5~10分で終了します。 採血の待ち時間をスマートフォンで確認可能に当院では、患者さんに院内での待ち時間を有効にご活用いただくために、スマートフォンやタブレットなどで、「採血の待ち状況」をYouTubeにてご覧いただけるようにしました。 |