当院脳神経外科では、「脳の老廃物の排出に関わるリンパ系(グリンパティックシステム)の機能低下は、アルツハイマー病や正常圧水頭症などに関与する」という仮説について検証すべく、正常圧水頭症患者さんの脳加齢性変化をMRIで評価し、関連の深い物質(L-PGDS)を同定しました図1。
図1
また、共同研究者と共に、L-PGDSは脳の老廃物であるアミロイドβを吸着するだけでなく、認知症の原因の1つとされるタウ蛋白とも相互作用があることを確認し、2024年4月4日、国際誌「Frontiers in Aging Neuroscience」に報告しました*。
医学研究所北野病院では25年以上にわたり正常圧水頭症に対する研究と最先端の治療を行っております。また、本年、名古屋で開催される国際水頭症学会においては、本研究の責任著者である西田南海子医師も、組織委員会委員として務めています。(Hydrocephalus 2024 Meeting)。今後も当院では研究を続け、水頭症の患者さんに還元できる研究をめざしていきます。
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