当院脳神経外科では、「脳の老廃物の排出に関わるリンパ系(グリンパティックシステム)の機能低下は、アルツハイマー病や正常圧水頭症などに関与する」という仮説について検証すべく、正常圧水頭症患者さんの脳加齢性変化をMRIで評価し、関連の深い物質(L-PGDS)を同定しました図1。
図1
また、共同研究者と共に、L-PGDSは脳の老廃物であるアミロイドβを吸着するだけでなく、認知症の原因の1つとされるタウ蛋白とも相互作用があることを確認し、2024年4月4日、国際誌「Frontiers in Aging Neuroscience」に報告しました*。
医学研究所北野病院では25年以上にわたり正常圧水頭症に対する研究と最先端の治療を行っております。また、本年、名古屋で開催される国際水頭症学会においては、本研究の責任著者である西田南海子医師も、組織委員会委員として務めています。(Hydrocephalus 2024 Meeting)。今後も当院では研究を続け、水頭症の患者さんに還元できる研究をめざしていきます。
公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院(大阪市北区、理事長:稲垣暢也)は、2024年10月10日(木)、資生堂ジャパン株式会社(東京都港区、代表取締役:藤原憲太郎)より専門家を講師として招き、「がん治療中の外見ケア」 […]
2024年6月24日、当院医学研究所元副所長で非常勤医師の武曾(むそう)惠理(えり)医師(腎臓内科)が首相官邸にて、岸田文雄内閣総理大臣より「令和6年度 男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」を授与されました。 […]