検査名 | 膵がんオプション 日帰りドック、1泊ドックのオプション検査として実施します。単独の検査としては実施しません。 |
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実施曜日 | 毎週月曜日・水曜日 |
料金 | 40,700円(税込) |
注意点 |
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※検査の順序は当日の状況により変更になる場合があります。
大腸オプションとの併施の場合は、MRCPの後に下剤の服用を開始し、大腸検査を行います。
MRCPは膵がんの早期発見に有用な検査方法であり、本オプションの中核をなす検査です。腫瘍マーカー検査と組み合わせることで、より精度の高いスクリーニングが可能です。
MRCPは磁気共鳴胆管膵管撮影(Magnetic Resonance Cholangiopancreatography)の略称で、MRI装置を用いて膵管や胆管を非侵襲的に撮影する検査方法です。造影剤を使用することで、膵管や胆管の狭窄、拡張、腫瘍による圧迫などの異常を詳細に観察することができます。
本検査では経口造影剤(ボースデル)を服用していただき、腹部のMRI撮影を行います。放射線被曝がなく、比較的短時間で終了する検査です。
膵がんは早期発見が難しいがんの一つとされていますが、MRCPによって膵管の異常を早期に発見できる可能性が高まります。膵がんが存在すると、膵管の狭窄や閉塞、拡張などの変化が生じることがあり、これらの変化をMRCPで捉えることができます。
以下のの腫瘍マーカー検査は、MRCPによる画像診断と組み合わせることで、膵がんの早期発見率を向上させることが期待されています。各マーカーには特性があり、複数のマーカーを組み合わせることで、より精度の高いスクリーニングが可能となります。
APOA2蛋白は膵がんの早期発見に有用なバイオマーカーとして注目されています。通常の採血と同時に実施しますが、この検査は外部委託となるため、結果判明まで5〜7日程度を要します。
膵がんの存在により血中濃度が変化するため、早期膵がんのスクリーニングに有効とされています。
SPAN-1は膵がんに関連する腫瘍マーカーです。膵がん細胞から産生される糖鎖抗原で、膵がんの存在により血中濃度が上昇します。
他の腫瘍マーカーと組み合わせることで、診断精度が向上します。通常の採血と同時に実施します。
CA19-9は膵がんの診断に最も広く用いられている腫瘍マーカーです。膵がんの存在により血中濃度が上昇することが知られています。
ただし、良性疾患でも上昇することがあるため、他の検査結果と合わせて総合的に判断します。通常の採血と同時に実施します。
消化器内科の専門医がMRCP画像および腫瘍マーカーの結果を評価し判定を行います。
検査結果に異常所見が認められた場合は、必要に応じて消化器内科への受診をご案内します。