公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

診療看護師(正職員)

当院での診療看護師(NP)の役割

NPとは

診療看護師(NP)制度は、2008年より米国におけるナースプラクティショナーをモデルに教育が開始されました。日本NP教育大学院協議会が認定するNP養成課程の大学院を修了し、NP資格認定試験に合格したものをNPと呼んでいます。

特定行為として制定された21区分38項目の内容についてはすべて実施が可能ですが、それらの枠組みにとらわれず、医師と共に相対的医行為なども行いながら、診療業務を補助する役割を担っています。また、医師が手術や外来業務を行っており、病棟などに医師がいないときに、NPが患者さんの症状に応じたタイムリーな診療を提供することができ,重症化(状態の悪化)等を防止し、患者さんのQOLの向上を図ることができます。

したがって、NPには、絶対的医行為を除く診療行為を自律的に(責任を持って自らの判断により)提供できる能力を備えることを求められています。

当院での働き方

当院では、NPをKitano Nurse Practitioner(KNP)と呼び、KNP室に所属し各診療科に出向する形で勤務します。それぞれのNPが働きたいと思っている部署で、NPが欲しいと考えている診療科がマッチしていれば、その部署で働くことが可能となります。仕事の内容は、NPのやる気と希望で相談しながら決まっていきます。

新人NPについては、ローテーション研修を行うように、現在プログラムを調整中ですので、大学院を卒業され資格取得されたばかりでも、指導医や先輩NPからの指導や研修を受けることができます。

NPと一緒に仕事をしたい、手伝って欲しいという診療科も増えています。

診療看護師から一言

元々は、創傷・ストーマ・失禁ケア看護師(WOCN)としてストーマ外来や褥瘡・創傷管理のエキスパートナースとして仕事をしていました。さらに良い創傷管理を行いたいと考えていたところ、NPの資格について知り大学院への進学をするに至りました。

NP資格を取得し2年間のローテーション研修終了後、一環として心臓血管外科の入院時や周術期管理に関わり、看護師視点(目線)の退院支援中心に医師とともに実施して参りました。

手術日は医師不在となる集中治療室や病棟の患者さんの初期対応を任せてもらうNPとして仕事をしています。一緒に働く看護師からは、いつでも質問ができる、困った時に相談できすぐ対応してもらえると評価いただいています。私自身も、途切れることのないシームレスな医療ができるようになりたいと考えており、引き続き、研鑽を積んでいきたいと考えています。

NPとしての目標の実現のために、一緒に努力しませんか?

心臓血管外科 診療看護師/深井 照美

医師から一言

心臓血管外科では、2023年12月に救急部所属のNPが週1回の参画を開始し、その後、週2回に増えました。これをきっかけに、2024年4月には専属のNPを採用することができ、現在は外科医3名とNP1名の計4名で日々の業務を遂行しています。

当科の専属NPは手術には直接参加せず、「外科医に手術に専念してもらいたい」という自身の考えのもと、手術以外の周辺業務をサポートしています。具体的には、以下の業務を担当しています。

  1. 外来補助:手術症例の入院前の把握、退院後の外来指導
  2. 術前準備:サマリー作成 術前検査チェック
  3. 周術期管理:パスの作成・実行、ICU・HCUおよび病棟管理
  4. 退院時業務:文書作成、経過説明、転院調整

これらは、外科医が後回しにしがちで、十分に対応しにくい部分ですが、NPが適切に補完してくれています。当科の専属NPは、長年の看護師経験に加え、10年以上のNP経験を持ち、的確な対応を行っています。その結果、周囲からの評判も非常に良く、「痒い所に手が届く」存在となっています。

現在、日本全国で心臓血管外科医の減少と高齢化が進んでおり、当科も3名体制で業務を行っています。そのため、病棟やICUで外科医が不在となることが多々ありますが、その際、NPは医師と看護師の橋渡しとして機能し、状況に応じて外科医に代わり独自の判断で看護師への指示出し、他科との調整、患者・家族への説明を行っています。

NPの導入により、心臓血管外科のみならず、心臓センター全体の診療がよりスムーズかつシームレスになり、症例数の増加や成績の向上にも寄与しています。今や、NPはなくてはならない存在となっています。

「KNP室」の新設により、他科でもNPの配置が進めば、北野病院全体の診療の質がさらに向上し、症例数の増加にもつながると考えています。

心臓血管外科 特任部長/荻野 均

募集概要

採用条件・方法
職種 診療看護師(NP)
人数 若干名
選考方法 書類選考・面接
募集期間 随時
施設見学 こちらのページからお申し込みください。
選考日時 随時(書類選考通過者には、選考結果とあわせて面接の詳細をご連絡します)
選考場所 求人者の所在地に同じです。
採用日 ご相談に応じます(年度途中入職可)。
応募方法
応募書類
  1. 履歴書(顔写真貼付、メールアドレス記載)
  2. 職務経歴書
  3. 看護師免許証/診療看護師資格認定証のコピー
送付先 〒530-8480 大阪市北区扇町2丁目4番20号
公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院 事務部 人事課 採用担当宛
応募方法 上記応募書類を送付先宛に郵送ください。
お問い合わせ 06-6131-2090
雇用条件
給与
  • 現職給与・勤務経歴等を参考に、当院規定に則して処遇します。
  • 通勤手当:50,000円(月最高限度額、当院規定に準ず)
  • 住宅手当:25,000円(月最高限度額、当院規定に準ず) ※本人名義のみ
昇給 人事考課制度の評価に基づき給与改定します。
賞与 年2回(2022年度実績 6月:1.9ヶ月、12月:2.3ヶ月)
勤務時間 8:45〜17:25
※将来的に準夜勤・休日出勤の可能性あり。休日出勤した場合は、平日に振休取得。
休憩時間 あらかじめ部署別に定める交代制により1日あたり60分で実施
休日 土曜、日曜、祝日、開院記念日(6月に1日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
休暇 有給休暇(初年度10日・次年度以降 年20日)、連続休暇(6日)
※採用日により付与日数変動
保険 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
その他 退職金制度、財形貯蓄制度、生命保険団体取扱、院内診療費補助制度、院内保育所完備、確定拠出年金制度
受動喫煙対応 対策有、禁煙(敷地内全面禁煙)
宿舎施設 なし(但し、当院提携の大手不動産会社を通じて、ご希望の物件を斡旋致します)
求人者
名称 公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院
代表者 理事長 稲垣 暢也
開設年 昭和3年(新病院開設:平成13年9月)
病院機能 地域医療支援病院、大阪府がん診療拠点病院、小児がん連携病院、大阪府難病診療連携拠点病院、大阪府アレルギー疾患医療連携協力病院、地域周産期母子医療センター、働きやすい病院評価認定病院、NPO法人 卒後臨床研修評価機構(JCEP)認定 臨床研修指定病院、遺伝性乳癌卵巣癌総合診療連携施設認定病院、ISO9001:2015の認証取得、ISO15189:2012の認証取得(臨床検査部)
病床数 685床(一般)
診療科目
診療センター・診療科
救急部(救急科・初期診療科)、呼吸器センター(呼吸器内科・呼吸器外科)、消化器センター(消化器内科・消化器外科)、 神経センター(脳神経内科・脳神経外科)、心臓センター(循環器内科・ 不整脈科・心臓血管外科)、化学療法センター(腫瘍内科)、放射線治療センター(腫瘍放射線科)、腎臓内科、泌尿器科、糖尿病内分泌内科、血液内科、リウマチ膠原病内科、神経精神科、小児科、小児外科、産婦人科、乳腺外科、皮膚科、形成外科、整形外科、アイセンター(眼科)、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、歯科口腔外科、緩和ケア科、リハビリテーション科、麻酔科、放射線診断科、病理診断科、感染症科
専門外来
難聴・鼓膜再生センター、漏斗胸センター、こどものヘルニアセンター
支援部門
血液浄化センター、健康管理センター、ブレストセンター
職員数 1,658名
外来患者数 1,482名(2022年度1日平均)
入院患者数 16,696名(2022年度延べ入院患者数)
所在地 〒530-8480 大阪市北区扇町2丁目4番20号

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