プログラム指導者 佐藤 正人
小児外科は外科専門医修得に必須の科目(消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、小児外科など)のひとつである。
小児外科では、卒後初期研修者に対しては外科疾患患者の基本的な術前・術後管理法の習得を目指すとともに、小児特有の外科疾患についての病態を理解し、その手術法・管理法を習得することを目標とする。また、そけいヘルニアなどの小手術(日帰り手術)では第一助手を経験し、外科手術手技の基本を習得することを目標とする。
なお、小児外科では緊急手術症例が多いので、指導医とともに診断から手術適応・手術・術後管理・外来診察にいたる一連の治療を経験する。
日々の指導は原則として日本小児外科学会指導医(専門医)の資格を有するスタッフが行う。研修医は入院患者を担当し、個々の疾患に対する専門知識を深めるとともに、症例レポートを作成し指導者に提出する。また、日帰り手術患者については小児外科レジデントとともに、術前術後管理を経験し、外来受診までをひとつの流れとして診療経験とする。これらを基に研修指導者が1ヶ月に一度研修医と面談し、到達度や問題点について話し合う。
午前 | 午後 | |
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月曜日 | 手術 | 手術/病棟 小児科・小児外科合同カンファレンス |
火曜日 | 手術 | 外来/病棟 |
水曜日 | 病棟 | 外来/検査 |
木曜日 | 外来 | 病棟 抄読会 |
金曜日 | 病棟/検査 NICUカンファレンス |
外来 術前カンファレンス |
土曜日 | 病棟 |
研修医の到達度に関する評価は、小児外科研修時に指導にあたった研修指導医により行われる。
評価項目として(1) 研修医による自己評価、(2) 受け持ち症例のレポートに加えて、(3) 研修指導医との面談の中で臨床経験、知識、態度など医学的経験や知識に加えて小児外科医に望まれる人間性を含めた評価を受ける。