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リハビリテーションセンター

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北野病院リハビリテーションセンターは、疾病や外傷によって生じるあらゆる障害(運動機能障害・高次脳機能障害・呼吸機能障害・摂食機能障害など)に対して、患者様の能力を最大限に引き出し、QOL(生活の質)を改善し、社会復帰することを目標に診療を行っています。医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、臨床心理士、ソ-シャルワーカー、管理栄養士、薬剤師、臨床工学技士、検査技師など、多くの専門職が連携をとり、チーム医療を展開しています。当院では、栄養サポートチーム(NST)のようなチームが多くあり、院内で横断的に活動しています。そのほとんどのチームで、リハビリテーションスタッフが積極的に参加・活動しています。

リハビリテーションの対象診療科は、院内ほぼすべての診療科です。脳神経外科や神経内科、循環器内科や心臓外科などを中心に、乳腺外科や婦人科など、どんなリハをするの??と思われるような診療科からもリハ依頼があり、20を越える診療科の患者様へリハビリテーションを提供しています。また、高齢者の多くが関係する腎臓病や糖尿病、慢性心不全などに対して、リハビリテーションの立場から、疾病の予防や改善を目標に、説明会を開催しています。平成28年度からは、地域の方々に対して、「運動と健康のお話し」・「腰痛について」などの公開講座を年3回開催しています。

現在のスタッフは、医師3名(他科兼務)、理学療法士22名、作業療法士6名、言語聴覚士4名、マッサージ師1名、受付サポート1名で、入院患者様を中心に診療にあたっています。リハビリテーションセンターでは、患者様を多角的に診療するために、自己研鑽は元より、カンファレンスや、勉強会・講演会を開催し、スタッフ一同励んでおります。

リハビリテーションセンターの活動実績

診療実績

平成29年度は、理学療法、作業療法、言語療法と3つの療法で、毎月7000-8000件の疾患別リハを実施しています。また、平成27年4月からは、がんのリハビリテーションにも取り組んでいます。

診療実績

活動実績

当センターでは、積極的に学会発表や講習会・研修会の講師などを引き受けています。日常診療での疑問を、明らかにし、多くの人に知って頂くことで最終的に患者様に還元することを目標としています。また、実際の臨床場面を少しでも知ってもらうため、大学や養成校で講義や実技指導を実施しています。

学会報告(平成28年)

PT(Physical Therapy ; 理学療法)部門

PT部門では、医師の指示に基づき患者様に対して運動療法や物理療法を行い、患者様の失われた身体の基本的な機能や動作能力の回復を図ることを目的として治療を行っています。また、他の医療スタッフと協力して、患者様の社会復帰や病気の再発及び悪化の予防に向けた介入を適宜行っています。当センターでは、PT部門は以下の3チーム(中枢チーム、内部障害チーム、整形チーム)で構成され、患者様の病状に合った専門的な治療が行える体制を整えています。

中枢チーム

【対象疾患】

脳神経外科(脳血管疾患:クモ膜下出血、脳出血、脳腫瘍、水頭症、三叉神経麻痺、顔面神経麻痺など)。
神経内科(脳梗塞、パーキンソン病、多発性硬化症、脊髄小脳変性症、ギラン・バレー症候群、ALS、重症筋無力症、末梢神経ニューロパチーなど)。

【治療内容】
  1. 中枢疾患に対する運動療法:発症早期や術後早期から麻痺上下肢に対して神経筋再教育や、廃用症候群予防のための関節可動域訓練や筋力増強訓練、筋力や体力の持久性を高める筋持久力訓練、失調症のある患者に対する協調性を高める協調性訓練などがあります。
  2. 物理療法:末梢神経障害に対して電気刺激を用いた低周波治療などがあります。
  3. 基本的動作訓練:起居、立ち上がりや歩行の移動能力などの日常生活の基本となる動作の訓練のことです。理学療法では主に基本的動作の訓練を行います。
【特徴的な取り組み】

脳血管疾患に特化した集中治療室、脳卒中ケアユニット(SCU:Stroke Care Unit)が9床あります。毎朝Ns.とコメディカルが参加し、SCUウォーキングカンファレンスを行い、情報共有を行っております。朝の多職種合同カンファレンス、部長回診に参加し、治療方針や問題点を他職種で検討しています。また脳外科病棟では、作業療法や言語療法と連携して情報共有を行い、医療ソーシャルワーカー(MSW)とNs.コメディカルが参加し、患者の退院や転院の調整を行っております。

Dr.とのカンファレンス風景

SCU部長回診風景

内部障害チーム

【対象疾患】

内部障害チームは、呼吸器疾患、循環器疾患、消化器疾患、血液疾患、代謝疾患など多岐にわたる疾患を持つ患者さまを対象に、入院後早期からリハビリテーションを提供しています。

【治療内容】

集中治療領域(ICU、CCUなど)を含め入院後早期から理学療法士が関わることで、入院中の身体・精神機能低下の予防や早期の退院に向けた日常生活機能の改善を図っています。開胸・開腹手術予定の患者さまに対しては、合併症の発症予防を目的とした術前指導をしっかりと行い、術後はスムーズな退院に向け、早期からリハビリテーションを進めます。各病棟とのカンファレンスも積極的に行い、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカーなどの各コメディカルとの連携も取っています。腎不全教室や心不全教室では、他職種と連携して患者さまへの疾病管理指導にも携わっています。

【特徴的な取り組み】

平成27年度からは、肺癌、白血病、消化器系癌などの患者さまに対する“がんのリハビリテーション”も始まりました。また、慢性呼吸器疾患の患者さまに対する教育入院でのリハビリテーションも行っています。そして、各種研修会の参加や学会発表を積極的に行うことで、最新の知見ならびに科学的な根拠に基づいた治療を提供できるように努めています。

整形チーム

【対象疾患】

脊椎疾患(頚椎・胸椎・腰椎)各手術,関節外科(人工膝関節全置換術,人工股関節全置換術),各種骨折(脊椎・上肢・下肢)及び靱帯損傷によるスポーツ障害術後,運動器不安定症が主な対象です.

【治療内容】

リハビリテーションセンター整形外科班は,理学療法士2名,マッサージ師2名にて,リハビリテーションとして,障害の機能改善と生活の質の向上に向け取り組んでいます.整形外科医師より指示を受け初期評価,術前訓練,術後訓練を行います.早期離床を基に,基本的動作能力の回復を目的に治療体操などの運動療法,リラクセーション法・各徒手療法,電気刺激,温熱などの物理療法,日常生活活動訓練を行っております.整形外科疾患に適切に対応するために,技能を有するスタッフの確保,訓練に必要な設備,機器などの整備,各疾患のクリニカルパス・標準プログラムにおける訓練の基準・手順を整備し,それらの検討が日々行われております.

【特徴的な取り組み】

毎週水曜日には整形外科病棟にて医師・看護師・薬剤師・MSWと共にカンファレンスを実施し,手術前後の患者様の治療の進行状況や今後の治療計画に関しての話し合いをしています.またセラピスト教育として,リラクゼーション法や解剖学・運動学だけでなく姿勢制御の観点に基づいた評価・治療の勉強会を行い,日々研鑽に努めています.

整形班の目標
  • *急性期から在宅復帰・社会復帰及び転院まで心をこめた円滑な訓練治療を提供する.
  • *安全で安心と安楽な入院生活を送ってもらうために努力する.

OT(Occupational Therapy ; 作業療法)部門

作業療法とは

医師の指示のもと日常生活に困難を感じている、もしくはそれが予想される患者様に対してその主体的な生活の獲得を図るため上肢・手指の運動機能、高次脳機能の訓練を行います。また、実際に困っている動作作業について繰り返し練習を行ったり必要に応じて自助具・装具の提案作成をします。

【対象疾患】
  • 運動器疾患
    頸椎疾患、手指切断、腱損傷、上肢・手指骨折、腱板損傷
  • 脳血管疾患
    脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、
    神経難病(パーキンソン病、ギランバレー症候群、多発性硬化症)
  • 呼吸器疾患
    COPD、間質性肺炎、肺癌(内科)など
【治療内容】
  • 機能訓練
    生活に必要な関節の動き、筋力、感覚機能などの改善を図ります
  • 日常生活動作訓練
    身辺動作(食事、整容、着替え、トイレ、入浴など)や家事動作(買物、調理、掃除、洗濯など)を安全かつ円滑に行えるよう進めていきます
  • 装具療法
    手・指に限局した障害を負った際に、動きを助ける装具を作成し訓練を行います

訓練風景

ST(Speech Therapy ; 言語聴覚療法)部門

STとは

コミュニケーション能力、安全に食事をする能力を獲得する為、高次脳機能や摂食嚥下能力の回復を図るものです。

【対象疾患】

成人
脳血管疾患
脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、
神経難病(パーキンソン病、ギランバレー症候群、多発性硬化症)

小児
ことばの遅れ・コミュニケーションが上手に図れないお子様、またそれらが予想されるお子様(0歳から就学前まで)

【治療内容】

成人
「言語聴覚療法スペース」では、高次脳機能障害、失語症や音声・構音障害などによるコミュニケーション障害、食事がうまく摂取できない嚥下障害の患者様へ訓練を行っています。各種検査・評価を実施し、必要に応じて訓練、指導、その他支援を行います。

小児
親子の遊びや絵本の紹介をするなどしてそのお子様に適した方法で言語発達の指導、支援を行います。
NICUにおいては哺乳促進やご両親が赤ちゃんに会いに来られた時にできる遊びを紹介するなどして親子のコミュニケーションの援助・発達促進を行います。また必要に応じて退院後も、哺乳や離乳食の指導、言語発達促進をする遊びの指導などを行います。

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