公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

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検査について(放射線科)

検査について

一般撮影検査

一般撮影

すべて、CR(FUJI製)を使ったデジタル撮影とし、健康管理センターのみフラットパネル方式(キャノン製)のデジタル撮影を採用しています。
CRとは、Computed Radiographyの略語で、日本語では「コンピューターX線撮影」といい、今では、感光剤を塗りつけたフィルムの代わりにイメージングプレートを用いたCRシステムが主流です。
CRで撮影したデジタル画像は、モニター上で直接的に読影できますし、ドライイメージャでフィルムに出力することで、一般的にレントゲン写真と呼ばれる形態とし、シャーカステン上での読影もできます。

X線CT撮影検査

CTスキャン

CTとは、Computed Tomography の略語で、日本語では「コンピューター断層撮影法」といいます。ドーナツのような部分には、通常1対のX線を発生する管球と、管球から放出され人体を通過したX線の量を測定する検出器が向かい合うように位置しています。患者様 の身体の周囲を回転しながら連続的に管球から放射されたX線を、反対側の検出器で捕らえ、コンピューターで「輪切り状態」にした断面像を 構成することで身体の中の構造を詳しく調べます。
最近では、検出器の数を増やすことと、らせん状に身長方向に連続して撮影することで(ヘリカルスキャン)、一度に迅速かつ膨大なX線データを 処理できるようになり、断面像だけではなく3次元の立体画像も構成することが可能になりました。
当院では、64チャンネルのマルチデテクター方式のCT(東芝製)を2台採用し、高速スキャンと精度の高い3D画像を作成しています。
また、治療の計画用には、16chのMDCT(横河GE製)を使用しています。

MRI撮影検査

MRI

MRIとは、Magnetic Resonance Imagingの略語で、日本語では「核磁気共鳴画像」といいます。非常に強い磁場の中で人体にRFパルス(ラジオ等に使う電波)を当て、組織ごとで返る信号が異なるという現象を利用し画像化する機器です。そのため、X線を用いるCT検査とは違ってMRIは、放射線被曝はありません。
さらに、撮像プログラム(信号の数値を画像にする処理)によって、撮像対象の臓器や予想される病巣の状態に対して、種々の情報に対応した画像を得ることが出来ます。
現在、MRI(フィリップス製)は、1.5テスラを3台、3テスラを1台、採用しています。3テスラは1.5テスラと比べて、鮮明な画像が撮影できますが、身体の動きや誘電効果(最初に通過する電波と反射による電波の間の干渉)、金属や組織の境界部などの磁化率の変化の影響を受けやすく、1.5テスラの方が画質が良好となる場合もあります。
3テスラでは頭部・関節・血管・乳房などの検査を中心に行いますが、検査の目的、患者様の状態等も考慮して、全ての部位について両方の装置を活用して検査を行います。
※テスラ:磁場の強さを表す単位。基本的には大きいほどコントラスト/ノイズの比率が上昇し画像が良好となります。

透視台

4台のDR装置(日立製)で、すべて被曝量の少ないデジタル方式です。高画質の多目的透視台を使用しています。

シンチグラフィー検査

シンチカメラ

放射線を発するRI(放射性同位元素 = ラジオアイソトープ)剤を投与した際に身体から放出される放射線を、シンチカメラという機器でとらえ、コンピューター処理して画像化する検査です。
RI検査、シンチグラム、核医学検査、アイソトープ検査とも呼ばれ、体内での放射線の強さや時間的な変化、分布の様子を調べて、各臓器の形の変化と動きを知るために行います。
RIの分布状態を観察することにより、甲状腺、肺、肝臓、副腎等の異常や全身の骨の状態、脳や心筋の血流状態について詳しい情報を得ることができます。
当院では、RI 2ヘッド(日立-エイダック製)と2ヘッド(日立-フィリップス製)の2台を採用しています。

骨塩定量

骨密度測定

最も信頼性の高いDEXA方式のX線骨密度測定装置(PRODIGY)を導入し検査を行っています。
この装置は骨粗鬆症の診断や治療効果の判定に使用され精度に優れています。