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胸腔鏡手術は低侵襲だけでなく、拡大視ができ、スタッフが同一の視野を共有(コモンビュー)できる利点があります。そのため、早期の肺がんに対して、われわれは完全鏡視下肺葉切除術を標準術式としています。しかし、胸腔鏡手術において一人の術者だけのアプローチでは、手術操作の自由度にある程度の制限があります。そのため、我々は開胸手術と同じ手術操作を心がけて、胸腔鏡下肺葉切除術における手術手技の標準化を行ってきました。完全鏡視下手術で全例行っています。血管壁などの組織に対する緊張を最小限にする手術手技を基本としています(平行剥離)。そのため、術者と第一助手の共通認識のもと、4本の手が自由な角度から手術操作を行っています。
平成27年5月より平成30年4月までに胸腔鏡下肺葉切除術または胸腔鏡下肺区域切除術を132例行いました。手術時間は205±49分でした。術中出血量は平均33mlで、123例(93.2%)が100 ml以下、96例(72.7%)が30 ml以下でした。胸腔ドレーン留置期間は平均2.3日で、75例(56.8%)が1日でした。開胸手術へのコンバージョンは1例(0.8%)でした。