大半のがんは遺伝しませんが、一部のがんではがんになりやすい体質が受け継がれる場合があります。遺伝性疾患サポートチームは、体の設計図である遺伝子や染色体に生まれつきの変化を持っていることが原因で病気を発症しやすい体質をお持ちの方や、そのご家族のサポートを行っています。遺伝子や染色体の変化は全身で起きているため、複数の診療科が連携して診断や治療、診断後のフォローを含めた遺伝診療を行う必要があり、チームー丸となって取り組んでいます。
遺伝診療に関する検査や治療についての情報を院内の医師に提供し、必要な患者さんに届くよう情報提供を行っています。遺伝診療はこれからの医療に必要不可欠であると考えており、必要性を認識していただけるよう啓蒙を目的とした院内・院外への研究会も毎年企画しています。
患者さんからの相談の対応や情報提供、院内の看護師への勉強会の開催や相談の対応などを行っています。患者さんのお話を聞くときは病気のお話だけでなく、思いや考えも引き出して、最適な医療や看護に繋ぐことができるようチーム内での情報共有を大切にしています。
外来および入院患者さんへのカウンセリング(心理療法)と心理検査を行っています。病気による精神的な負担を軽減するためのカウンセリングでは、お話をお伺いすることで沈みがちだった表情が笑顔に変わっていくのを拝見することが多く、こちらもうれしい気持ちになります。
「がんって遺伝するの?」という素朴な疑問から、遺伝性腫瘍の詳しいお話まで、遺伝に関する相談支援を行っています。遺伝性疾患は多臓器に関わるため、さまざまな診療科の先生方の意見を聞きながら、カウンセリングを通じて患者さんが少しでも安心できるよう心がけています。
遺伝について心配な方、遺伝性の病気と診断された患者さんはもちろん、ご家族の方にも遺伝カウンセリングを行っています。臨床遺伝専門医と認定遺伝カウンセラーを中心に、チーム一丸となって一人ひとりに寄り添い、遺伝診療の立場からさまざまなサポートを行っています。
https://www.kitano-hp.or.jp/section/genetic-counseling
医師 11名 / 看護師 1名 / 臨床検査技師 1名 /臨床心理士 1名 / 認定遺伝カウンセラー 1名
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