当院では、分娩時の痛みを和らげるための麻酔分娩を行っています。
妊娠37週以降の妊婦さんが対象で、方法は以下の2種類です。
2024年2月より開始し、2024年は22名が計画無痛分娩しました。
硬膜外麻酔とは、背骨の隙間から細くて柔らかいチューブ(カテーテル)を入れ、脊髄をおおう膜(硬膜)の外側に局所麻酔薬や鎮痛薬を入れることで痛みを和らげる方法です。麻酔処置は麻酔科医師と連携して行います。麻酔が効き過ぎるといきむ力が弱くなりお産が進みにくくなることがあるので、完全な無痛を目標とせず半分程度の痛みになるよう調整します。鎮痛効果には個人差があります。
陣痛が来る前に入院していただき、翌朝から「子宮の口を広げる処置」→「硬膜外チューブ挿入」→「陣痛誘発剤の点滴」を行います。陣痛が始まったら、チューブを通して局所麻酔薬や鎮痛剤を硬膜外腔へ注入します。夕方までに陣痛が来ない場合は、翌日再度分娩誘発を行います。
現在は基本的に夜間・休日の鎮痛処置を行っていません。また、月あたりの人数制限を行っていますが、徐々に受入枠を増やして対応中です。
※硬膜外麻酔による無痛分娩は人数制限を設けているためできるだけ早く担当医へ希望をお伝えください。
費用 | 10万円(自費) ※非課税 |
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ペチロルファンは無痛分娩の適応がある薬剤で、痛みを和らげる効果と気持ちを落ち着かせる効果があります。
お産が長引いて痛みや疲れで限界を感じた時にお母さんの腕に筋肉注射すると、痛みの多少の緩和やリラックス効果が期待でき、お産がスムーズに進みやすくなる可能性があります。
費用 | 1万5,000円(自費) ※非課税 |
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硬膜外麻酔による無痛分娩やペチロルファン筋注による和痛分娩は、それぞれにリスクや注意点も伴います。麻酔科医・産科医・小児科医・助産師が連携をとり、安全性を最優先とした無痛・和痛分娩に取り組んでいます。詳しくは、当院産婦人科を受診の際、担当医におたずねください。