医療の進歩発展が、医療の細分化、医療行為の複雑化をもたらし、医療従事者に高度な知識や技術が求められる環境のなか、医療従事者の一つの誤りが、医療上の予期しない事態や望ましくない状況を引き起こし、患者様の健康や生命を損なう結果を招くことがあります。
われわれ医療従事者は、患者様の安全を確保するための不断の努力を求められており、一人ひとりが担当業務の質的向上を図り、事故防止への取り組みを行うことが必要です。
本指針は、「事故は起こる」という前提に立ち、個人レベルの努力に依存するのではなく、医療現場の部門ごと並びに当院施設全体として、組織的・系統的な医療事故防止の対策を推し進め、患者様の信頼を裏切ることなく、適切かつ安全で高度な医療を提供できる環境を整えることを目標とします。
