2008. Nov. 8
このあとバスは北へ向かい、京都市内に入りました。この日の昼食場所は、南禅寺前の「順正」。重要文化財の書院や美しい日本庭園を持つ湯豆腐のお店です。ここの湯豆腐は、シンプルなのにたまらなく美味しくて、みんなで土鍋を囲んでいるうちに、雨に冷えたからだもホカホカと温まってきました。昼食を終え、みんなで南禅寺の三門をくぐるころにはすっかり雨も上がり、紅葉の始まった境内はなんとも美しいたたずまいでした。このような場所に身を置くだけで心が洗われるようで、さらに国宝の方丈庭園や絵画が日常を忘れさせてくれました。 再びバスに乗り、向かったのは廬山寺。京都市の中心部にあるこの小さなお寺は、名前を聞くのも初めてでしたが、紫式部が暮らし、源氏物語を執筆した邸宅址だということ。ちょうど千年紀協賛事業のひとつとして「紫式部の、その時代とその世界展」が開催されていて、数々の絵巻物や十二単などが展示されていました。白壁に囲まれた庭には、苔と白砂で雲の図柄があしらわれていて、落ち着いた雰囲気ながらかわいらしい印象を受けました。