公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院

広報/プレスリリース

南海トラフ地震の発生を想定した「大規模災害対応訓練」を実施

 
以前実施した時の訓練模様

公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院は、有事においても災害対応能力を持つ医療施設としての役割を果たすことで地域貢献ができるように、2025年10月19日(日)に南海トラフ地震を想定した「大規模災害対応訓練」を実施します。

訓練の背景・目的

当院の建物は大阪市北区の都心部に位置しており、北には淀川、近くにはビルやマンションなどの大きな建物も多いため、万が一大規模な地震が発生した場合には医療施設として様々な対応が求められます。そのため当院では、2013年度より大規模な災害対応訓練を実施しており、昨年に引き続き大阪市北区において災害対応能力を有する医療施設として「地域貢献ができる組織作り」を目的に、大規模災害対応訓練を実施することにしました。

今回の訓練では、同じ大阪市北区にある学校法人行岡保健衛生学園 行岡医学技術専門学校(大阪市北 区)の学生にも“患者さん役”として参加協力をいただき、当院の職員だけでなく、次代を担う学生の皆さんにも経験いただくことで、地域一体となって災害対応レベルの向上を図りたいと考えています。

訓練の概要

参加予定者
  • 当院の職員220名(医師・看護師・メディカルスタッフ・事務など)
  • 学校法人行岡保健衛生学園 行岡医学技術専門学校74名
実施日時 2025年10月19日(日)8:30~12:30
訓練場所 医学研究所北野病院 本館
530-8480 大阪市北区扇町 2-4-20
訓練想定
  • 7時51分に四国沖でM8.6の地震が発生(大阪市北区の震度は6弱)
  • 8時15分に大阪湾に大津波警報発令
  • 第1波高知県黒潮町に到達中 予測される津波の高さ5m
  • 1時間後には大阪市沿岸部に迫る見込み
訓練内容
  1. 災害対策本部を設置・運営
  2. エマージェンシーコールの実施
  3. 無線による情報伝達、院内被災状況報告
  4. 多数傷病者受け入れによるトリアージ訓練(一次トリアージ)
  5. 診療エリアでの二次トリアージ、災害カルテの使用
  6. 止水板設営訓練/搬送訓練

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