公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院

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【初診外来受付時間】8:45~11:30(※来院前に必ず診療科別受付状況をご確認ください)
【休診日】第2・第4土曜、日曜、祝日、年末年始 【面会時間】13:00~20:00

糖尿病・内分泌内科研修プログラム

糖尿病・内分泌内科研修プログラム

プログラム指導者    濱崎 暁洋

1.基本理念

卒後臨床研修の基本理念は、将来の専門性に関わらず全ての医師に必要な基本的な診察能力、判断力を身につけることにある。糖尿病内分泌内科では、どの科の医師であってもほぼ全員が合併症例を経験し、その知識が求められることとなる糖尿病や、頻度の高い内分泌疾患の、診断・治療について必須となる基本的事項を習得するとともに、救急対応時を含めたプライマリ・ケアにも重要な、内分泌代謝疾患の基礎的な考え方を理解することを目標とする。

2. プログラムの目的

  1. 糖尿病内分泌内科診療を通じて、内分泌代謝疾患の特徴を理解しながら、臨床医として共通の基本的な知識・技術・態度を身につける。
  2. 上級医師の指導のもと、糖尿病内分泌内科入院患者の担当医となり、病棟診療・検査等を担当し、基本的な診療過程の進め方を学ぶとともに、各スタッフや患者家族とのコミュニケーションを通した情報収集・問題解決へのアプローチ能力を養う。
  3. 各種カンファレンスや学会活動に参加することにより、基本的プレゼンテーション能力の向上を図る。

3. 研修の到達目標

<1>一般目標:以下を理解し習得する。
  1. 糖尿病について
    • 1) 糖尿病の定義・診断(OGTTの適応、HbA1cなどの検査指標の理解)
    • 2) 糖尿病の分類(成因分類と病態分類)と合併症
    • 3) 糖尿病の治療(食事・運動・薬物療法と療養指導)
    • 4) 低血糖の治療(適切な対応と低血糖の鑑別)
    • 5) 糖尿病性昏睡(DKA, HONK, 低血糖性昏睡)の治療
  2. 内分泌とは
    • A)ホルモンの定義
    • B)内分泌系の基本的構築
    • C)受容体について
  3. 内分泌疾患をどういう場合に疑うか(プライマリ・ケアの観点から)
  4. 内分泌疾患の分類
  5. 内分泌検査値の読み方
  6. 内分泌負荷試験
    • A)負荷試験の意義
    • B)負荷試験の実際
  7. 脂質異常症・肥満症(診断(二次性のものを含めた原因)と治療)
<2>行動目標
  1. 糖尿病患者の診療に際し、良好な医師・患者関係を確立し、合併症の発展・進行を抑制するための治療目標に到達するための治療および患者の問題点の把握方法を学ぶ。
  2. 内分泌疾患診療を通して、疾患を疑うためのアルゴリズム、身体的特徴・検査所見の特徴、治療についてを学ぶ。
<3>経験目標

4.研修指導体制

日々の指導は、日本糖尿病学会会員・専門医、日本内分泌学会会員・専門医のスタッフが行う。

5.週間スケジュール

 
午前      
抄読会
カンファレンス
カンファレンス
回診
外来(交代)
午後
病棟カンファレンス
甲状腺エコー
  甲状腺エコー ※内科CC    

※:当院内科の行事

6. 到達度評価

研修医の到達度に関する評価は、糖尿病内分泌内科研修時に指導にあたった研修指導医の意見を参考にプログラム指導者により行われる。
評価項目には(1)「研修医による自己評価、(2)受け持ち症例のレポートとともに、(3)診療場面や回診・カンファレンスの中から評価しうる知識、技能などに加え医師として望ましい診療姿勢や研修に取り組む姿勢が含まれる。

7. 当診療科における研修の特徴

当科では、多数の診療患者、近隣医療機関との病診連携を背景に、多くの糖尿病症例と、大変幅広い領域にわたる内分泌疾患について学ぶことが可能である。また生活習慣が治療に大きく関わる分野であるとともに、高齢社会の中で持続可能な治療・療養を探るプロセスが求められるが、そのためには多職種のコメディカルスタッフを交えたチーム医療がますます重要となっている。当科でははやくからその取り組みが行われており、研修のなかでチームに参加することで、これからの診療の在り方を考える視点の涵養に役立つ。研究の側面でも、臨床・基礎研究を行って、多くの学会発表・論文発表に取り組んでおり、早くから学術的探求の「面白さ」にも触れることができる。