250703_北野病院100年史_並製本_単ページ
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204西 貴士 経営企画課課長とを言っていましたよね。こんなふうに集まって生の意見を聞く機会自体、あまりないことなので、個人的には大変勉強になりました。参加して良かったです。寺嶋 外向けより内向けのほうが難しいでしょうね。職員の中に共有意識としてどう根づかせていくか。 西 私が以前勤務していた企業病院は、浸透活動にすごく熱心でした。会議前には必ず理念を唱和するんですけど、先導役のマイクが毎月順番に回ってくるんですよ。本田 毎朝の朝礼で唱和している病院もありますよね。そういうかたちで理念の浸透を図っているところは他にもあると思いますが、うちの病院にはあまり合わないかもしれませんね。寺嶋 京大系ってそういうことが不向きですよね。「右へ倣え」が嫌いなのか(笑)。本田 自由な雰囲気は尊重しつつ、軸というか芯をどう固めていくか。難しいですね。寺嶋 無理やり仕向けるとかでなく、自然にみんなが価値共有できるように持っていければいいんでしょうけどね。そもそもブランドメッセージを発信すること自体の意義を認識してもらうところから始めないといけない。そこが今後の課題ですね。木戸 やっぱり今回のプロジェクトが100周年と重なった意味は大きかったと思います。私自身も過去をもう一度見直すきっかけになり、「こんなこともあったのか」と発見もできて、組織愛というか、北野病院への思いが強くなりました。そして、このタイミングでビジョンがきちんと明文化されて、みんなが同じ方向性で進んでいけるようになった。そのプロセスに少しでも関与できたのは本当に良かったと思います。本田 私も「このプロジェクトに参加できて良かった」というのが何よりの感想です。本当に勉強になったので、今後はこれを周りの後輩達にどう伝えていくか。「最近の若い人プロジェクトメンバーの使命内外との価値共有をどう進めるか──ブランドメッセージが確定したら、今度はそれを内外に発信していく必要があります。──最後に、今回のプロジェクトで得た気づき、感想、今後の抱負などをお聞かせください。

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