1802004年の診療報酬改定による褥瘡患者管理加算の新設が契機となり、褥瘡対策チームが開設しました。当初は3人(医師2人、看護師長1人)でしたが、各病棟の看護師が加わり、さらに2006年の診療報酬改定を機会に褥瘡専従看護師、医師、理学・作業療法士、管理栄養士、薬剤師、事務職などの多職種からなるチームが再編成され、今に至っています。チームの活動としては、褥瘡発生の予防および最善の治療やケアの提供を目的として毎週木曜日に院内褥瘡回診を行っています。また、院内研修会を定期的に開催し、職員へ向けた啓発活動も行っています。今後は院内の枠を超え、地域に目を向けた活動にも取り組みたいと考えています。急性期疾患で入院した、認知症患者を対象にチーム活動をしています。認知症看護認定看護師をはじめ多職種のチームで活躍しています。認知症患者や認知機能が低下した高齢者にとって、病院はとてもリスクが高い環境です。苦痛を伴う疾患の症状もあり、入院は苦痛と不安だらけになります。BPSDの増悪、せん妄の誘因となり、さらに誤った医療者の対応が認知症患者を苦しめる可能性もあります。そういった認知症患者の全体像をアセスメントし、病棟で患者さんを看護する看護師を中心に、ケアの工夫をアドバイスするなど、一緒にケアしています。認知症ケアにとって重要な、非薬物ケア、意思決定尊重、身体拘束の中止など、倫理的な課題にも取り組んでいます。褥瘡対策チーム認知症ケアチーム
元のページ ../index.html#182