250703_北野病院100年史_並製本_単ページ
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179感染制御チーム(ICT)は、医療安全管理室とともに医療の質管理本部に所属し、認定看護師をリーダーとした多職種チームです。医師、薬剤師、検査技師、理学療法士が連携し、院内感染防止に取り組んでいます。この100年間で新型インフルエンザなどの新興感染症や結核などの再興感染症の感染対策を実施してきました。中でも、2019年からの新型コロナウイルス感染症のパンデミック時にその増加した業務量に病院全体からの応援を受けて対応し、病院の事業継続に貢献した経験は貴重なものでした。この経験を活かし、今後も北野病院が地域の基幹病院としての役割を果たし続けるために、院内感染対策をさらに強化してまいります。環境を変化させる薬物である抗菌薬の不適切な使用は薬剤耐性菌の増加・蔓延を来します。抗菌薬適正使用支援チーム(AST)は、最大限の治療効果と共に有害事象を最小限にとどめ、速やかに治療が完結できる感染症制御の支援を目的として、2017年6月に発足しました。感染症や感染制御に関する資格を有する医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師が所属し、菌血症等重症感染症患者、管理抗菌薬使用患者、診断・治療に難渋する感染症患者に対し、各診療科と連携を図りながら治療への積極的な支援を行っています。日々、診療内容を注視しながら、定期的なミーティングを行い、抗菌薬の適正使用の助言・指導・臨床研究に努めています。感染制御チーム(ICT)抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

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