1771954年には人間ドックが開設され、検査需要が一層高まる中、1958年には初の女性職員が採用され、以降、女性職員の割合が増加しました。1959年には、外来一般検査や心電図の運営が本格化し、細菌血清検査の基礎も確立されました。臨床検査部の陣容は、1966年には約20人、1980年には約45人となり、生化学(自動分析器の導入も進んでいました)・血液・細菌・血清・生理(心電図、脳波、筋電図、超音波検査など)部門に分かれ、それぞれ高度な検査が行われるようになりました。科・部署のあゆみ北野病院は、1928年に医学研究所として設立し、第二次世界大戦により一時閉院を余儀なくされましたが、1950年に再開院を果たしました。当院の臨床検査部は、1951年に広島ABCCから当院内科に着任した山阻道医師が、最先端のアメリカ医学を学んだ経験を活かして、検査室の整備に着手したことから始まりました。当初、検査室には病理部門も含まれており、当院の発展とともに、その役割を拡大していきました。現況・取り組み現在、当院臨床検査部は60人を超える検査技師を擁し、24時間365日対応の緊急検査や緊急輸血に迅速に対応する体制を整えています。また、栄養サポートチーム(NST)、抗菌薬適正使用支援チーム(AST)、感染制御チーム(ICT)と連携し、診療科の支援活動を展開しています。さらに、ISO15189(臨床検査室―品質と能力に関する要求事項)の認定を受け、検査の品質および信頼性は、国際的に保証されています。これからも患者さんに最良の医療を提供するために、努力を続けてまいります。臨床検査部
元のページ ../index.html#179