175科・部署のあゆみ再開院後、浅田洸先生、岩間宗弘先生、杉本功先生、國正淳一先生が薬剤部の組織をまとめられ、2013年4月から尾上雅英が引き継いでいます。創立52周年記念史(1980年発刊)における薬剤部の将来構想として、「臨床薬学に基づく臨床薬剤師の養成」と述べられていました。2006年度から薬学部は、医療技術の高度化、医薬分業の進展等に伴い、高い資質を持つ薬剤師養成のため、4年制から6年制となりました。薬剤師の業務は、これまでの調剤を中心とした対物業務から患者さんに対して医療スタッフと協働で業務を行う対人業務へと大きくシフトしています。基本業務である調剤は、さまざまな支援機器を使って業務の効率化や安全性の向上を図っています。患者さんを対象とした臨床薬剤師業務は、入院時の持参薬確認、患者指導、処方評価・提案など多岐にわたり、チーム医療の一員としての役割を担っています。約45年前の夢が実現できています。私たち薬剤師の役割は、患者さんの薬物療法の有効性と安全性の向上です。薬剤部では、患者さんの診療が円滑に進み、安全にお薬が投与されるよう、各職員の方々と連携を取りながら、これからも薬に関する業務を積極的にサポートします。現況・取り組み日常業務や研鑽を通してスキル向上を図り、科学的視点で薬物療法に関与できる薬剤師の育成に励んでいます。医師などと事前に作成・合意されたプロトコルに基づく薬物治療管理をさらに発展させ、医療の質向上や効率化を図っています。また、地域の保険薬局との連携を強化し、切れ目のない薬物療法を構築しています。薬剤部の職員一同が、自分自身のキャリアプランを描きながら、「共に育つ」組織作りを目指しています。薬剤部
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