174科・部署のあゆみ北野病院の100年の歴史の中で、栄養部はさまざまな変遷がありました。整備に関しては、2001年の新築移転の際に、従来のクックサーブから新調理システムのニュークックチルに切り替えました。2011年事務部所属の栄養課が独立し栄養部となり、給食メインから、より臨床栄養管理が出来る部門へと再出発しました。2024年の厨房工事に伴い、病院給食の質の向上を図りました。治療食では、2007年からがん治療中の患者さん向けの化学療法食の提供を開始するほか、嚥下機能障害の患者さんには嚥下食に準じた食形態に対応しています。入院・外来栄養食事指導、栄養管理計画書の作成、栄養サポートチーム(NST)をはじめとするチーム医療への参画など加え、2023年には、早期栄養介入管理加算の算定を開始し、ICUの重症患者を栄養面からサポートしています。病院給食の核となる厨房業務は、100年経った今でも患者さんのために毎日早朝から稼働しています。先人の方々が残した歴史を尊ぶ一方、未来に向けた一歩を踏み出す時が来ています。患者さんの治療効果とQOL向上を両立させる栄養管理を部員一丸となって取り組む所存です。現況・取り組み管理栄養士は、“病棟配置型の時代へ”に先駆けて2022年より、各病棟に配置しています。特定集中治療室における早期栄養管理の担当者も配属し、急性期から慢性期の栄養管理の充実を図っています。栄養部では、患者さんの早期退院をめざすべく、安全、安心でおいしい食事の提供に取り組んでおり、新鮮な食材を用いた野菜料理、北野独自の魚の調理方法に加え2024年度から、最新機器を導入した配膳方法を開始します。栄養部
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